2017.02.12

雪下ろしから始まる「住民互助」の暮らし かわぐち遊雪隊 【川口地域】

長岡市内で活躍する、市民活動・地域活動をスタッフがピックアップしてご紹介。長岡市内でも有数の積雪量となる川口地域で、屋根の雪下ろしをサポートし、住民の暮らしを守るボランティア集団、かわぐち遊雪隊を訪ねました。

 

▶どんなことをしている団体ですか?

高齢者や障がい者のいる世帯で、自力で屋根の雪下ろしが出来ず、業者へも依頼することが困難な世帯を対象に、屋根の雪下ろしボランティアをしています。

毎年11月に会議を開き、対象とする世帯を話し合って決めてきました。今シーズンは4件。以前は8件ほどのお宅を請け負っていたこともありましたが、住民の中でボランティアを募り雪下ろしの体制ができた地域もあり現在、かわぐち遊雪隊が出動する件数は減っています。

雪の降り方にもよりますが、1件につき10回雪下ろしをした年もあり、さすがに辛かった思い出です(笑)。

出動日には10名ほどが集まり、午前中の短時間でメリハリをつけて作業することを心がけています。そうすることで、メンバーの負担感も抑えられると考えています。

 

▶活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください

初代会長が20~40代の地域の若手に声を掛け、会員を募り活動をスタートさせたのは1999年。過疎化による雪下ろしの担い手不足を解決しようと始めました。年を取っても、暮らし慣れた土地に安心して暮らし続けられるように、サポートしていきたいと考えています。

当時は20人ほどの人数でしたが、18年目を迎えた今は、30人近くの会員となり少しずつ増えてきました。

 

▶どんなメンバーで活動しているのでしょうか?

メンバーは、地域の若手30代から、60代のベテランまでのボランティアが所属。川口支所に勤める行政職員も参加しています。

他にも、地区の民生委員さんから雪の状況を見て長岡市社会福祉協議会川口支所へ依頼があり、それを受けて私たちかわぐち遊雪隊が出動します。地域内各所との連携を大切にしながら活動中です。

 

▶やっていてよかったことや、大変だったことなどを教えてください

大雪の時には降ろした雪のやり場に困ったり、出動が毎週続く時は大変です。

しかし、雪下ろしをすることで住民の方がとても喜んでくれるので、その笑顔にやりがいを感じています。

 

▶今後の活動を教えてください

いつか、この会が必要なくなる日が来るといいなと思っています。住民同士で暮らしの手助けをし合える環境が一番いいことです。そんなことを願いながら、これからも活動を続けていきます。

再来年は20周年なので、記念パーティーを開催したいですね!

遊雪隊の会員募集中です。女性でも、初心者でも大丈夫。みんなでワイワイ言いながら楽しくやっていますので、ぜひ一緒に活動しましょう。

 

 

 

 

雪下ろしから始まる「住民互助」の暮らし かわぐち遊雪隊は、らこって2017年2月号に掲載されています。