2017.02.25

災害に強い暮らしづくり 東川口地区自主防災会 【川口地域】

長岡市内で活躍する、市民活動・地域活動をスタッフがピックアップしてご紹介。川のまち川口地域では欠かせない水害への備え。今回は「東川口地区自主防災会」を訪ね、住民による取り組みを伺ってきました。

 

▶どんなことをしている団体ですか?

川口地域の東川口地区で自主防災会を組織し、安全で安心して暮らせるまちづくりを目指しています。平成21年から毎年行っている合同防災訓練のほか、平成27年には「東川口みらい防災検討会」として住民参加型のワークショップを行い、平成23年新潟・福島豪雨での被害を振り返り、内水氾濫ハザードマップ作成や、内水氾濫防止対策の検討を行いました。

 

▶活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください

東川口地区自主防災会の発端は中越地震でした。そこで地域の安全は地域で守る意識が醸成され、平成19年に自主防災会が設立しました。その後平成21年から年一回の東川口地区合同防災訓練が始まりました。

しかし当時の自主防災会は形式的な側面が強く、必ずしも実効性が伴っておらず、平成23年新潟・福島豪雨で東川口地区に内水氾濫被害が発生した際に、自主防災会は十分な機能を発揮することができませんでした。

その反省も踏まえ「東川口みらい防災検討会」が平成27年にスタートし、地域にとって身近な災害である内水氾濫に焦点を当てて、住民参加型ワークショップを行いました。

 

▶どんなメンバーで活動しているのでしょうか?

東川口地区自主防災会は、4人の東川口地区防災協議会と、東川口地区を1区から7区に区分した各区防災会とに分かれています。「東川口みらい防災検討会」には中越市民防災安全士会からアドバイザーを派遣してもらい、検討を進めました。

 

▶大変だったことや、課題はありましたか?

以前より、水害ハザードマップや災害時の行動アニュアルの必要性は多くの住民が感じていましたが、なかなか実現しませんでした。住民のやる気を喚起することで当事者意識を醸成したり専門家への協力要請をしたりによって、検討に向けた課題を取り除くことに苦慮しました。

 

▶今後の活動を教えてください

作成したハザードマップが地域住民にも認知されるよう、各戸に配布するなど活用していきます。内水氾濫防止対策としては、センサー技術の活用など有効な手立ても挙げられましたが、自主防災会だけでは手に負えないものも多数ありますので、各所と連携しながら対策を進め、「安全で安心して暮らせるまちづくり」を進めていきます。

 

 

 

災害に強い暮らしづくり 東川口地区自主防災会は、らこって2017年2月号に掲載されています。