2017.05.19

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!【堀 志織さん編】

市民活動に取り組む団体には、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ユーモアでみんなを和ませるムードメーカー、ピンチの時には、スポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っていることが多くあります。

それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。

では、実際にどんな人が、どのように活動に関わっているのでしょうか。
活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、学生と地域をつなぐ「外交官」、堀志織さんです。堀さんにとって地域は、デザインの実践の場。周囲の友達と協力してまちなかで楽しい機会を作っています。

『みんなでつくりあげる表現の面白さを追い求めて 自分を成長させる地域活動』
堀 志織さん 〈20歳/大学生〉

長岡造形大学プロダクトデザイン学科/つくってあそボーイズ&ガールズ

 

堀さんは長岡造形大学プロダクトデザイン学科の3年生。学校の課題に追われる日々を過ごす傍ら、デザイン・アートの技術を活かして積極的に地域活動に取り組んでいます。

これまでに、アオーレ長岡や、子育て支援施設などを会場に、子ども達向けにアートワークショップを開催。また、イベント会場の装飾や、手作りアクセサリー販売のブース出展、企業や他大学との製品開発など、1年生の時から周囲の友達を巻き込みながらさまざまな活動に関わってきました。



▲社会人と学生が所属する「つくってあそボーイズ&ガールズ」主催のハンドペイントワークショップ。参加する子ども達からも好評

 


▲今年の春休みには、雪国の食文化や歴史堪能プロジェクト「スノーフルコース」の会場演出を小国和紙を使用して実施

 

きっかけは、長野県上田市で過ごした高校の美術部での経験。「美術部は自分の作品をつくる活動が普通です。ただ、私の高校は変わっていて、ショッピングモールでのワークショップや、商店街でアート作品をつくったり。地域に出かけて、みんなで一緒に立体の作品をつくる機会が多かったんです」。3歳の頃から祖父の影響で絵を描いてきた堀さん。人と関わりながら作品をつくるのは、新たな楽しさとの出会いでした。

 


▲高校時代の美術部での一コマ。現在でも地域活動は、やってみたいことの実践や、息抜きの場として大切な時間です

 

長岡に来てからも、自然と地域のプロジェクトに足が向いたそうです。堀さんのポジションは、地域と学生をつなぐ「外交役」とのこと。「地域の人たちや先生、先輩から声をかけてもらうことが多いんです。そうすると私も友達に声を掛けて、みんなを巻き込んでいます」。活動の動機は「つくることが好き」という想い。地域での活動は、学校の学びを実践する場でもあり、将来にもしっかりとつながっています。「地域から期待されることも多く緊張感はありますが、おかげで成長できます。一人ではなくみんなとの連携が不可欠なことも地域プロジェクトの面白さ」と話す堀さん。これからもデザインの力を活かして地域に関わり続けていきます。