2017.06.15

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!【和田浩之さん 悦子さん編】

市民活動に取り組む団体には、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ユーモアでみんなを和ませるムードメーカー、ピンチの時には、スポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っていることが多くあります。

それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。

では、実際にどんな人が、どのように活動に関わっているのでしょうか。
活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、市民活動でまちに飛び出す子育て夫婦、和田浩之さん 悦子さんです。家庭と仕事、そしてそれぞれが市民活動のプロジェクトを持つ和田さん夫婦。お互いを尊重し、フォローし合う前向きな暮らしが見えてきました。

 

得意を活かして、子どもたちの未来を拓く手助けを親であり市民でもある私たちなりの子育て
和田浩之さん 〈32歳/和食料理人〉 ナガオカご藩
和田悦子さん 〈32歳/見習い絵本作家〉 長岡野菜絵本プロジェクト

 

和田浩之さん・悦子さんは、5歳と7歳の元気盛り二人の子育てをしながら、市民活動に取り組む夫婦です。長岡へのUターン後、「地元長岡のために活動する人たちの姿に刺激を受けた」というお二人は、下の子が入園し時間ができた頃に活動を始めました。

料理人の浩之さんは、食で長岡を盛り上げる団体「ナガオカご藩」を設立。料理教室の開催や、食のイベントへ参加しています。絵を描くことが好きな悦子さんは、「長岡野菜絵本プロジェクト」を立ち上げ。Uターン後に感じた地元長岡の豊かな自然や伝統野菜の魅力を若い親子に伝えようと活動しています。▲「ナガオカご藩」の親子料理教室で分かりやすく教える浩之さん。

 


▲自作の絵本を読み聞かせる悦子さん。子どもからの遠慮のない意見が大いに参考になっています。

 

お二人とも団体の中心的存在で、企画や事務作業が忙しくなり、家族の時間は減少。子どもにもっと向き合いたいという気持ちと、活動にも手を抜きたくないというふたつの気持ちの間で葛藤は止みません。それでも「お出かけは家族全員で」「絵本の作業は子どもが寝付いた22時から0時まで」など、工夫して家庭と活動の両立を図っています。

「子どもが、親の仕事をしている所を目にする機会は少ないので、一生懸命な姿を見せられるのは良いと思います。仕事と家事以外にも何かするのが和田家だと思っているんじゃないでしょうか」と、浩之さん。また夫婦喧嘩は増えたそうですが、「口を出しすぎない」「お互い様だからフォローし合う」など気遣いし合いながら、乗り越えているそうです。


▲休日は一緒になって遊ぶなど、今しかない子どもとの時間も大切にしています。

 

活動に共通するのは、長岡の子ども達に豊かな人生を歩んでほしいという想い。「料理も、絵本も、子ども達は目をキラキラさせながら何でも吸収しようとしてくれます。いろんな経験ができ選択肢を増やす機会を作りたいです」と話すお二人に、市民活動と子育ての線引きは無いのかもしれません。