2017.07.31

団体PichUp!<瞽女唄ネットワーク>

長岡市内で活動する団体を訪問!今回は、長岡の伝統文化を修めて広める「瞽女唄ネットワーク」さんからお話を伺いました。

 

◆どんなことをしている団体ですか?

瞽女唄ネットワークは、三条市出身の長岡瞽女・無形文化財故小林ハルの瞽女唄を継承した竹下玲子を後援し、瞽女唄の普及、地方文化の発信を目的として、平成3年4月に設立されました。 その後、竹下玲子から瞽女唄を習得した地元メンバーからなる「葛の葉会」を盛り立てながら、現在も瞽女唄公演活動の縁の下を支えています。

 

◆活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください

瞽女の歴史や歩みを後世に伝えようと瞽女唄ネットワークがスタートしました。最後の瞽女といわれる小林ハルさんは、70余歳で、を廃業しましたが、昭和53年に文化庁より無形文化財の指定を受けました。その後、平成17年105歳でなくなりましたが、生前に瞽女の継承を竹下玲子さんに行い、それを「越後瞽女唄・葛葉会」が学び、今でも長岡瞽女唄が継承されています。

「長岡瞽女」とは・・・ 「長岡瞽女」は、かつて中越地方一帯から下越地方の南部にかけて、分散、居住していた瞽女の仲間集団です。組織の本部支配所が長岡にあったので、そのように呼ばれていました。明治の中ごろには、400人以上の瞽女がおり、日本最大の瞽女集団を形成していたそうです。

「越後瞽女唄・葛の葉会」とは・・・、 「越後瞽女唄・葛の葉会」は、瞽女唄伝承を目的に、最後の越後瞽女といわれる小林ハルさんの指導を受けた竹下玲子師匠のもと、平成7年9月に開講した瞽女唄教室のメンバーが平成11年12月に立ち上げました。現在のメンバーは4人です。

小林ハルさんとは・・・ 小林ハルさんは、平成17年105歳でなくなりました。幼少のうちに両親と死別し、瞽女の世界にはいり、娘盛りの頃長岡瞽女の師匠につき、長岡大工町の瞽女屋に出入して7年、瞽女頭山本ごいの指導を受け、立派な瞽女唄の歌い手となりました。やがて弟子を持ち、中・下越地方から会津、米沢への旅を続けたそうです。

 

◆どんなメンバーで活動しているのでしょうか?

長岡瞽女の歴史や文化の伝承を目的として、様々な分野のメンバーが参加しています。

 

◆周囲の反応や、やっていてよかったことを教えてください

今年4月に長岡瞽女の歴史を伝える案内看板を長岡市草水の唯敬寺に設置しました。 長岡瞽女の歴史を後世に伝えることのできるこの案内看板を設置できたことは大変うれしいことです。

 

◆今後の活動を教えてください

越後長岡瞽女唄公演‐秋公演を行います。 今後の活動はぜひ、ホームページをご覧ください。

http://goze.holy.jp/

 

 

 

「長岡の伝統文化を修めて広める」瞽女唄ネットワークは、らこって2017年7月号で紹介しています。