2017.08.17

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!【下村 将さん】

市民活動に取り組む団体には、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ユーモアでみんなを和ませるムードメーカー、ピンチの時には、スポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っていることが多くあります。

それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。

では、実際にどんな人が、どのように活動に関わっているのでしょうか。
活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、チャレンジ精神で与板に新風を吹かす2 5 歳、下村 将さんです。生まれ育ったまちで仲間と共に新たな地域の魅力づくりに取り組んでいます。

チャレンジ精神でバトンを引き継ぐ 仲間を巻き込んでイベントに新たな風を
下村 将さん 〈25歳/会社員〉 キャンドルナイト@与板実行委員会

 

キャンドルの灯りが与板のまちを優しく照らす「キャンドルナイト@与板」は平成26年から始まり今年で5回目。回を重ねるごとに地域の“顔”として定着しつつあるイベントに、平成28年度から実行委員として参加する下村将さんは弱冠25歳。今年は総勢約60名の当日スタッフの動きを管理するキーマンとして大車輪の活躍を見せました。

「何事もやってみなければ分からない」をモットーに、興味を抱いたことにはまず飛び込んできた下村さん。専門学校生の頃はオープンキャンパスの学生委員や、地域イベントの企画運営に加わりました。就職で一時与板を離れるものの、Uターン後、行きつけの理髪店の店主に誘われ実行委員となりました。

▲いつも与板のゲストハウスで行われる実行委員会のミーティングの様子。何度も話し合いを重ねることで、世代を超えたつながりが生まれました。

 

「初参加した年は当日どんな仕事をすればいいかわからなかった。いつ、誰が、何をすればいいか役割分担ができれば、初めての人も動きやすいし、みんなの負担も軽減すると感じていました」。2年目の今年、自分が参加して感じた問題点を改善する役割を買って出ると、仕事で培ったスキルを活かし、スタッフのタイムスケジュールをつくりました。「先輩達からすれば途中参加の若手の意見には耳をふさぎがちですが、このチームには若手の背中を押すべきという雰囲気がありました」。他にも、今年から参加した若手スタッフのアイデアが採用されるなど、途中参加者がイベントに新しい風を吹き込んでいます。

▲街中が熱気に包まれる「与板十五夜まつり」には幼いころから参加。「お祭り・イベント好き」は与板に根付くDNAなのかもしれません。

 

与板が好きで、仕事を変えてまで戻ってきた下村さんは、若い世代が市民活動を通じてつながりを強めていってほしいと考えています。「みんな一歩を踏み出すきっかけがないだけなのかも。私が呼び水となって同世代を活動に巻き込んでいければ」と、持ち前のチャレンジ精神で牽引していきます。

▲イベント当日の様子。「キャンドルナイトをきっかけにもっと与板の魅力を知ってもらえれば」と下村さん。