2017.10.10

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!【保科 紗也香さん】

市民活動に取り組む団体には、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ユーモアでみんなを和ませるムードメーカー、ピンチの時には、スポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っていることが多くあります。

それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。

では、実際にどんな人が、どのように活動に関わっているのでしょうか。
活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、ハンドメイドが得意な移住ママ 保科 紗也香さんです。

ハンドメイドでみんながハッピー! “わたし”を活かした暮らしの居場所づくり 

保科 紗也香さん 〈37歳/パート(飲食・雑貨)〉
親子サークルPOP☆STAR

 

「初めての地で周りに知り合いもなく子育てするにも地元のママ友がいた方が安心と思い、サークルに顔を出し始めました」と話すのは結婚を機に中之島地域に移住した保科 紗也香さん。
中之島地域を拠点とする親子サークルPOP☆STARに利用者として通い始めるうち、得意のハンドメイドを活かしてワークショップやイベントの企画運営にチャレンジ!
今ではサークルの盛り上げ役として欠かせない存在となっています。

同サークルでは、それぞれの経験や持ち味を活かした企画持ち込みを大歓迎。
これまでに子どもヘアカット講座や国際交流イベ ントなど多種多様な企画が生まれました。

▲サークルの活動の様子。共同代表の太田さん曰く、片付けからイベント運営まで各自の個性を活かし皆で行うのが同サークルのスタンス。


そんなサークルの後押しを受け、「ハンドメイドでサークルのために何かやれたらな」と気軽な気持ちからイベント企画運営を始めた保科さんですが、やり切った際の達成感や誰かに必要とされる感覚が忘れられず次第にのめり込むように。

 

▲今年6月25 日に行われたコミセン祭りでも、ハンドメイドのワークショップを企画


「子育てにかかりきりの日常にも何か『やりきった!』という達成感がないと辛くなってきます。ハンドメイドを通してお客さんが喜んでくれると私も嬉しい。みんなハッピーです」。
ママ同士互いに応援し合う雰囲気があったから「やってみたい」を実現できたと振り返る保科さん。

活動を通して地域に対する印象も変わってきたそうです。
「近所の繋がりが増えて、子育てや暮らしの不安感は引っ越してきた当初と比べ少なくなりました。すごく温かい人ばかりなんです」。
趣味のハンドメイドを活かして自身の輝ける居場所を見つけたばかりでなく、繋がりから生まれる暮らしの安心感も得た保科さんのように、「得意を活かす」ことが地域コミュニ ティに溶け込む第一歩なのかもしれません。

▲長男は今年から幼稚園児に。イベント準備は長男が通っているときなどの時間をうまく使って進めています。