2018.07.12

≪市民活動・虎の巻 ▶活動休止・解散のススメ≫

~その課題、私たちはこんな一手、二手、三手、、、を打って切り開いてきた~

どんな取り組みにも課題は付きもの!地域活動の実践者に聞く、ノウハウコラムです。
試行錯誤を重ねて、自分たちなりの答えを築いてきた一歩先ゆく団体からお話を聞きました。
これを読めば、みなさんの活動にヒントと勇気が湧いてくるかも!

 

お母さんの笑顔が子どもの笑顔につながるとの信念から、子育て中のお母さんが出会い、交流し、互いに楽しめる活動を“部活動”と見立てて実施。共通の課題意識をもつ3人が中心となって2014年に設立し、多くのお母さんを活動に巻き込み、背中を押してきました。

多くのお母さんたちに支持され、順調に活動展開していた一方で、徐々に中心メンバー各人の活動や仕事が軌道に乗り始め、これまでの様に活動継続することが困難になりました。また、活動に参加していたお母さんたちの自主性が育ちつつあったため、当団体がなくともそれぞれに必要な活動を続けられるだろうとの考えもありました。意思決定は少人数の方が良いとの考えから、中心メンバーのみの話し合いで活動休止を決定。“解散”ではなく“休止”としたのは、せっかく活動を通して生まれた一人ひとりの関係性が無くならず、未来に活かされるように繋ぎ留めておきたいとの気持ちからでた。

 

活動休止前の最後に「大交流会」を開き、これまでの活動参加者に感謝の気持ちを伝えるとともに、気持ちよく次へと向かえるための“けじめ”をつけることにしました。スパッと活動休止したため、中心メンバーの3人とも後を引くことなく次の段階に進むことができました。また、部員として関わっていたメンバーの中にも独自の活動を始めた方もいます。その後も互いに相談や協力し合ったりと、活動を通して生まれたネットワークは、それぞれの活動に活かされています。