2017.10.31

団体PichUp!<栃尾ひまわりの会>

長岡市内で活動する団体を訪問!今回は、一粒の種から彩り育む地域の輪「栃尾ひまわりの会」さんからお話を伺いました。

 

◆どんなことをしている団体ですか?

栃尾地域にヒマワリを植え、明るく元気な街の景色をつくろうと活動しています。

具体的には、ヒマワリの種を希望者に配布し、庭先や畑などで栽培してもらっています。そして、2016年からは油が取れる品種も育て始めました。種から搾油して調理や石鹸用の油として活用。栽培先だけでなく、関わる団体も広がっています。油を活用し、イベント参加や話題づくりをして、活動をたくさんの人に知ってもらいたいと思っています

 

◆活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください

団体を立ち上げたのは今年の夏からですが、活動の始まりは、2014年。栃尾地域にある、若者向け住宅のスマイルハウスたいらに入居者がヒマワリの種を蒔いたことから始まりました。12月の吹雪が来るまで花が咲き続け、ど根性ヒマワリとして種を小学校など周辺に配布しました。そんなエピソードが発端です。

活動を続ける中で、どんどん種が取れるようになったので、油が取れる品種の栽培も始めることにしました。昨年からはその種で搾油し、料理に使ったり、石鹸をつくったりしています。

 

◆どんなメンバーで活動しているのでしょうか?

栃尾地域を盛り上げたいと、観光協会や市職員の有志が個人的に関わっています。ヒマワリ栽培には個人のお宅や保育園、学校、企業などが協力してくれ、その数、130件以上。ありがたいです。また、搾油ではNPO法人とちの木さん、石鹸づくりではNPO法人キッズサポートつむぎさん、あぶらげづくりには、あぶらげ屋さんも手を貸してくれ、たくさんの団体に手伝ってもらっています。

 

◆周囲の反応や、やっていてよかったことを教えてください

花が咲いた様子を写真に撮って持ってきてくれる人がたくさんいます。そこで、この夏には、おりなすを会場に写真展を開催しました。それからは、「種ができたよ」、「油を搾ってみるよ」と、経過を聞かせてくれる人がいます。ヒマワリを通してそんなキャッチボールができることが嬉しいです。

また、この秋には、繁窪そば愛好会さんが、自分たちで育てたヒマワリの油で、天ぷらを揚げ、同じく地元産の手作りそばと共に提供するそば祭りが開催されます。繁窪そば愛好会さんは、「付加価値が上がる」と、前向きに私たちの活動に協力してくれています。こうして活動の輪が広がっていくことも嬉しいです。

 

◆今後の活動を教えてください

この冬には、今年取れた種をとちの木さんから絞ってもらい、その油で名物のあぶらげを揚げます。これからも油の活用を考えながら、ヒマワリのある景色を栃尾中に広げていきたいです。

 

 

 

 

一粒の種から彩り育む地域の輪「栃尾ひまわりの会」は、らこって2017年10月号で紹介しています