2018.09.20

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!【木村 勝一さん】

市民活動に取り組む団体には、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ユーモアでみんなを和ませるムードメーカー、ピンチの時には、スポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っていることが多くあります。

それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。

では、実際にどんな人が、どのように活動に関わっているのでしょうか。
活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、“何かしたい”をかたちにしていく寺泊を愛するワカモノ、木村勝一さんです!

 

自分たちの手で活気を取り戻す!
ワカモノたちがつくる新たなまちの1ページ

木村勝一さん 〈32歳/看護師〉 てらどまり若者会議~波音~

 

 若者の力で寺泊を盛り上げたいと発足した「てらどまり若者会議~波音~」の代表を務める木村勝一さんは、地元を愛する若者の一人です。

 家族旅行に友達も連れていってしまうほど寛大な父のもとに育った木村さんは、“みんな家族”のような距離感の寺泊が大好きでした。進学や就職で寺泊を離れるも、父の姿に憧れていた部分もあり、「いつか必ず寺泊に戻って何かしたい」という強い想いを胸に、27歳でUターン。地元野球チームに所属して3年目の冬に、若者代表として地域委員会に出てくれないかと声をかけられたそう。「若者の意見を聞きたいということで出席しましたが、声を出す場面もなく、これじゃ意味ないなと強く感じました」。この経験を機に、若者が自ら楽しみながら、まちを盛り上げる団体「てらどまり若者会議~波音~」を立ち上げました。

▲家族旅行に幼馴染が参加するのが普通な木村家。「自分にとって幼馴染からも人生相談をされるような父の存在は大きいですね」


▲仲間との楽しい時間も大事にしている木村さん。世代を越えてなんでも話せるいい関係。

 

自分の友人や知り合いに声をかけメンバーが集まったものの、メンバーと会議を重ねても、具体的にどのように動いたらいいのかわからず悩んだ時期もあり立ち上げ当初はなかなか活動が形になりませんでした。そんな時、相談に乗ってくれた地元の先輩方からのアドバイスで、まず「寺泊総合型スポーツクラブてらスポ!」のお手伝いから始めました。そして、メンバー全員がイベント運営の経験を積んでから単独イベントに挑戦。平成30年6月に無事「~ 波音~ 大漁祭」を成功させ、「波音」の知名度も上がり一目置かれる存在へと成長をとげました。「まだまだメンバーに無理させてないかとか心配な部分もありますが、みんなの声を吸い上げながらスタッフ側も楽しいと思えるイベントを企画していきたいです」。

▲「てらどまり若者会議~波音~」が復活させたイベント「浜大漁」。今後も浜大漁が寺泊地域の名物競技となるよう続けていく予定です。