2018.01.10

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!【鈴木孝章(スーザン)さん】

市民活動に取り組む団体には、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ユーモアでみんなを和ませるムードメーカー、ピンチの時には、スポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っていることが多くあります。

それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。

では、実際にどんな人が、どのように活動に関わっているのでしょうか。
活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、輝き引き出す市民活動プロデューサー 鈴木孝章さんです!

 

あなたが活躍する場をつくりたい!
一人ひとりの気持ちに寄り添うボランティアコーディネート
鈴木孝章さん 〈37歳/自営業〉 クールチックチャイルド

 

他人想いのマメな性格と屈託のない笑顔から、「スーザン」の愛称で親しまれる鈴木孝章さん。独自のネットワークを駆使し、様々なイベントのボランティアを呼び掛けたり、イベントの企画運営をする市民活動団体「クールチックチャイルド」の代表です。
市民活動やボランティア活動を始めるきっかけとなったのは中越地震でした。「地震直後から大小さまざまな活動が沸き起こっていました。私が裏方としてボランティアの調整役を担うことで復興への後押しができれば」と活動をスタート。


設営・運営をサポートした川口地域の交流会「夜のきずな館」。参加者と一体となってイベントを楽しみつつも、楽しい時間を縁の下で支えています。


中学生の頃から20代後半まで続けていたバンド活動で、周囲との調和の大切さを学びました。


鈴木さんが理想とするのは、単なる人足としてではなく参加者にもメリットのあるボランティアの姿。子育て施設での活動を保育の専門学生に紹介したときに、「貴重な実践経験ができる」と喜びながら真剣に取り組んでいた様子を見て、win-winの社会貢献の形があることを発見。それ以来、自己実現に向けた学びの場として、本人たちの「やってみたい」を大切にボランティアコーディネートをするように心がけています。「現場では本人たちのアイディアや気持ちを尊重して、あまり口を出さないようにしています。結果的に『スーザンは意外と頼りない』と思われることもありますが、本人たちの自主性が輝くのであればその方がいいかなと」。


2015年に出店参加した「花いっぱいフェア」。学生にとって接客販売や折衝などで多くの人と接することは大きな学びの機会。


団体設立10周年を迎えましたが、まだまだ活動やネットワークを広げることに意欲的。思い描くのは鈴木さんを共通の知人として市民みんながつながり合う未来。「誰もが声を掛け合えて、応援したり支い合える街になったら素敵だと思いませんか?私がそのコミュニケーションのきっかけになれたら」。そう言って今日も一人ひとりと関係性を紡いでいきます。