長岡市内で活動する団体を訪問!今回は、自らの集落を誇れる里にするため活動されている「求草集落活性化推進実行委員会」さんからお話を伺いました。
◆どんなことをしている団体ですか?
寺泊求草集落は、若者、子育て世帯が極端に少なくなっている現状に対して、20年後の集落の存続について危機感を共有し、平成27年度から集落活性化事業を始めました。
具体的には6つのことに取り組んでいます。
①ビオトープづくり
耕作放棄地を活用して日本自然環境専門学校の協力のもと、「多様な生きものの楽園づくり」に住民が一体となって取り組んでいます。
②ふる里村事業
「都市」と「農村」、「消費者」と「生産者」の交流をめざし、いろいろな人たちを集落に招き交流を深めています。
③集落の歴史を学ぶ
集落のアイデンティティ-を明確にするため、講師を招いて求草集落及びその周辺の歴史を学習しています。
④春の恵みを楽しむ
集落の一体感(農家と非農家)を醸成するため年4回の行事を実施しています。その内の「春」の部を担当し、春の山菜天ぷらを楽しむ会
を催しています。
⑤集落のPR活動を積極的に取り組む
集落特産の「びっくりなす」の試食・販売を実施しています。
⑥小学校の授業に積極的に協力
農村の豊かさを理解してもらうために、大河津小学校の3、5、6年の総合学習に協力しています。
◆活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください
私たちは、若者、子育て世帯が極端に少なくなっている現状に対して、20年後の集落の存続について危機感を住民間で共有しました。
危機的状況を少しでも緩和させるため、「積極性」「一体性」「開放性」をコンセプトに、2015年度から長岡市地域コミュニテイ事業補助を活用し集落活性化事業を始めました。
’15年度はPR用のパンフレットの制作、‘16年度はビオトープの遊歩道の設置、‘17年度はビオトープの造成等を中心に行いました。
先日、私たちの活動がマスコミ等にも取り上げられ、周囲からもの評価していただけているように感じています。
◆どんなメンバーで活動しているのでしょうか?
‘15年6月に「求草集落活性化推進事業実行委員会」を立ち上げ、集落住民全員(子ども会から老人クラブまで)及びその関係者を構成メンバーとして、9人の役員で運営しています。また、事業ごとに外部からの参加者を「非定住住民」として、積極的に受け入れています。
過去には、名古屋方面からの田植え応援隊、日本自然環境専門学校教員の受け入れや、学生によるビオトープの指導と協力などを行いました。
◆周囲の反応や、やっていてよかったことを教えてください
事業等が新聞で報道(‘17年度は6回)されると「また、求草が新聞に掲載されていたね」と周囲から声をかけられ、集落が一体となって取り組む姿に「求草は集落のまとまりがいい」と言われるようになりました。
評判になったり評価されたりすることで、住民一人一人が自信を持つようになると同時に集落に対する誇りや愛着を感じるようになってきてていると思います。事業開始時は、取り組みに関する住民の理解が十分いきわたらず、若干戸惑いも感じられたが、実績を積み重ねるに従い、住民からは「何だか村が変わったようだね」と言ってもらえるようにもなりました。
◆今後の活動を教えてください
自らの集落を誇れる、自慢できるビオとープ-の完成を目指し、継続的な取り組みをしていきたいです。また、ふる里村事業の充実として、求草集落を「訪れる」「訪れてみたい」と思う“非定住人口”の拡大・増加と、集落から出た人たちにイベント等を通して集落へ「戻ってきたい!」と思ってもらえるような活動をしていきたいです。
自らの集落を誇れる里にするため活動されている求草集落活性化推進実行委員会さんは、らこって1月号で紹介しています。