2018.12.20

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!【田村 恵子 さん】

市民活動に取り組む団体には、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ユーモアでみんなを和ませるムードメーカー、ピンチの時には、スポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っていることが多くあります。

それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。

では、実際にどんな人が、どのように活動に関わっているのでしょうか。
活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、誰もが心豊かに暮らせる社会を目指すピアノ講師、田村恵子さんです!

ボランティアを通じて広がった世界
自分が出来ることから豊かな地域づくりへ

田村恵子さん 〈59歳/ピアノ講師〉 四郎丸コミュニティ協議会委員、南中学校後援会会長

 

長岡市内を中心に司会や伴奏のボランティアをしている田村恵子さん。明るく前向きな性格の田村さんですが、悩める時期があったからこそ今があるといいます。「結婚を機にピアノ講師を辞め、子育てに15年間専念していました。子育てのやりがいはあるものの、社会から隔離されているような感覚がずっと消えませんでした。母や妻ではない“田村恵子”の存在意義ってあるのかと考えてしまうこともありました」。 
 
▲大好きな家族との写真。お子さんたちは全員自立し少し寂しさも。

そんな田村さんの地域活動の第一歩は、小学校のPTA活動。そこで出会った地域の先輩方からボランティアの心得を学
んだそう。「ボランティアは“してやるもの”ではない。何が必要か考え自分たちも楽しんで取り組むこと。というのが今も沁みついています」。また、そのときのつながりから、東山にある子どもたちがもっと自由にのびのびと楽しめるよう作られた冒険遊び場『赤城コマランド』の活動にも協力。ボランティアを通じて世界が広がり、人と関わる楽しさと大切さを知りました。さらに、同時期から始めたピアノ教室によって音楽の楽しさを再確認し、伴奏や音楽イベントの司会といった音楽ボランティアへと活動範囲が広がっていきました。


▲司会ボランティアをする田村さん。ピアノの発表会の司会経験が今に活きています。

そんな田村さんが目指すのは、「みんなが心豊かに暮らせる社会」。最近では悩んでいた頃の経験から、子育てに悩めるお母さんたちを助ける『ステップ勇気づけセミナー』のリーダー資格を取得し、学べる場を提供しています。「仕事でもボランティアでも、誰かの心豊かな暮らしにつながっていけたらいいなと思っています。そして、自分も助けられたように、肯定感を育むお手伝いができる人になれたらと思っています」。

▲頑張っているお母さんたちの応援団になるべく、学べる場を提供中。「自分も子育て中に支えられたので、次は私が支えていく番だと思っています」