長岡市内で活動する団体を訪問!今回は、環境保全を通して人の豊かな心を育む、NPO法人新潟県山野草をたずねる会・植生研究会さんからお話を伺いました。
◆どんなことをしている団体ですか?
どんぐりから苗木を育てたり、八方台や関原糠山の里山の自然復元のための植樹や育樹、そして蒼柴の森の回復活動など長岡周辺の森林保全を行ってきました。
「生植物の生き様に学ぶ」ことをテーマに活動を行っています。
▲この中でどんぐりを育て、苗木を植樹しています。
◆活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください
発起人である代表の小日向さんは元中学教師。子どもたちと接する中で植物を通して命に触れる機会の必要性を感じてきました。そこで、教員仲間を中心に10人ほどメンバーが集まり発足したのが1982年のことです。そして2004年にNPO法人化し現在は120人の会員と共に活動を行っています。
◆どんなメンバーで活動しているのでしょうか?
活動を始めた当時は教育関係者が多かったのですが、現在は植物に興味のある人や知識のない人など様々な人が関わってくれています。60歳を超えたメンバーを中心に活動中です。
◆やっていてよかったこと、続けてきたからこそ見えてきたことはありますか?
成果を計ることはなかなか難しいですが、発足から36年が経った現在も、「環境の破壊と心の崩壊は同根!」という思いで、「いのちの森」作りを目指し活動を続けてきたことが価値ではないでしょうか。世のため人の為に少しはなったのではないかと思っています。代表の小日向さんは、植物の先生です。豊富な知識を次の人につないでいきたいですが、全く同じように引き継いでいくことは難しいかもしれせんね。
◆今後の展望を教えてください
森というのは生物たちの共存と共生によって成り立っているものです。そんな森に触れてきたことで、人の社会もそうであってほしいと思うようになりました。森づくりはみんなでするものです。これからもメンバーと少しでも活動を続け、長岡の人の命と健康を末永く維持したいと考えています。少しスケールが大きな話になりましたが、「環境の破壊と心の崩壊は同根!」という思いで、森づくりや自然の恵み体験、保全を通していのちと心を育んでいきたいです。
「環境保全で育む人の豊かな心」特定非営利活動法人新潟県山野草をたずねる会・植生研究会さんは、らこって12月号で紹介しています。