2019.01.15

≪市民活動・虎の巻 ▶ 時流に乗った活動継承のススメ≫

~その課題、私たちはこんな一手、二手、三手、、、を打って切り開いてきた~

どんな取り組みにも課題は付きもの!地域活動の実践者に聞く、ノウハウコラムです。
試行錯誤を重ねて、自分たちなりの答えを築いてきた一歩先ゆく団体からお話を聞きました。
これを読めば、みなさんの活動にヒントと勇気が湧いてくるかも!

 

 

2006年に施行された障害者自立支援法を始め、法整備が進むとともに障害を持つ子どもの受け入れ施設が増え、夢ハウスけやきの家が開設された当初と比べると障害を持つ子どもの保護者の心配は解消されつつありました。社会の制度が整ってきたなかで、保護者にとって夢ハウスけやきの家の必要性は相対的に低くなり、支援や活動参加も次第に低下。将来も見据えながら、事業の存続に目を向けなければいけませんでした。

▲自ら民家を改修して開設した初代「夢ハウスけやきの家」。

学校卒業後に行き場のない子どもを出さないというそもそもの目的は、時代変化を経て社会の中で果たされたと判断。施設運営という手段が目的となっては健全ではないと、2011年により財政基盤の整っている社会福祉法人へ施設を譲渡しました。それ以降は次の役割として、障害者の自立と社会参加の推進に向けて社会的に必要性があり、かつ私たちが担える活動を継続しています。例えば、障害についての知識を広めるために障害に関係する映画の上映会を行ったり、総合支援学校後援会への寄付を行ったりしています。

▲映画上映会の様子。収益金は学校への寄付となります。