2019.01.22

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!【ジョーンズ 文穂 さん】

市民活動に取り組む団体には、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ユーモアでみんなを和ませるムードメーカー、ピンチの時には、スポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っていることが多くあります。

それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。

では、実際にどんな人が、どのように活動に関わっているのでしょうか。
活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、ママたちの笑顔づくりに取り組むUターンママ、ジョーンズ 文穂さんです!

 

アメリカと長岡で感じた子育てギャップ
様々な角度からお母さんたちの笑顔をつくる活動を

ジョーンズ文穂さん 〈44歳/団体職員〉
&mamaつなぎ、しろうまる食堂、ハンドメイド・てしごとteam tsu*zuku

 

四郎丸地区で子ども食堂を運営する他、ママたちを手助けできる環境づくりに多数関わるジョーンズ文穂さん。活動を始めたきっかけは、8年間アメリカでの子育てを経験し、長岡に戻って感じた子育てのギャップでした。「日本で驚いたのが、子どもが風邪をひくと、お母さんたちが『風邪をひかせちゃって』と自分を責めるように言うこと。アメリカはいい意味で暮らしも子育ても大雑把でしたが、日本では責任を感じやすい状況のように思いました」。


平成28年、長岡市「子ども子育て会議」の公募委員に応募したのも、ママを取り巻く環境を変える手助けができないかと思ったから。任期終了後も公募委員メンバーで「&mamaつなぎ」を立ち上げ。ママと市議や教員などをつなぐ「○○&ママ」イベントを開き、多様な意見交換の場と子育ての理解を広げています。

▲&mamaで月に1回開いているおしゃべり会。毎回テーマを変えてママ同士がつながれる場を作っています。

 

また、アメリカで通っていた「キルトカフェ」の影響から手芸が得意なジョーンズさん。ママ友と一緒に長岡をもっとハンドメイドで盛り上げたいと「ハンドメイド・てしごとt e a mtsu*zuku」をつくり、それぞれの得意を活かせる場も作っています。

▲ハンドメイド・てしごとteam tsu*zukuのメンバー。チーム名“tsu*zuku”は、長岡弁のつずく=届くから由来し、新たな出逢いに”続く“ことを願って付けました。

 

最近では多世代交流と孤食の減少を目指し、子ども食堂「しろうまる食堂」を開始。実施してみてわかったこともありました。「お母さん
が料理を休める日になったり、小学生が友達と外食できる機会になったりと、想像以上に参加者の利用目的は色々あり、気軽に集まって
ご飯を食べられる場所の需要を強く感じました」。終始謙虚で自分がやりたいことをしてきただけと振り返るジョーンズさんですが、ママ
の笑顔を増やすためにしてきたことが波及することで、みんなで子育てするまち長岡になっていくのではないかと感じました。

▲初回のしろうまる食堂で話すジョーンズさん。「多世代が交流しあって地域力ある四郎丸地区を次世代につないでいけたらいいなと思っています」。