長岡市内で活動する団体を訪問!今回は、伝統がつなぐ地域内交流、吉水歴史伝承会さんからお話を伺いました。
◆どんなことをしている団体ですか?
栃尾地域・吉水集落にある地元の神社・神明社で行われる4月の「牛頭天王尊祭」と、神社に奉納するための大しめ縄作りを行っています。
3m40㎝ある大しめ縄は、材料となる稲わらを栽培することから取り組んでいるため、春には児童の通学路にある田んぼをお借りし、子どもたちと一緒に田植えをし、稲刈りのあと稲あげ、そして大しめ縄作りまでを行います。例年12月上旬に行う大しめ縄作りの後には、稲から獲れた新米とおでんをみんなで一緒に食べることも楽しみなひと時です。
◆活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください
栃尾地域にある吉水集落では、戦前からこの大しめ縄を集落内にある神明社に収めてきました。これまでは町内会で行ってきましたが、高齢化や人材不足といった理由から、平成25年「吉水歴史伝承会」を発足。集落の有志で地域の歴史伝承と、住民間の交流の機会をつくろうと取り組んでいます。
◆どんなメンバーで活動しているのでしょうか?
「吉水歴史伝承会」メンバーと、子育て世代からなる育成会、さらに青年会など、集落の若手や子どもたちも加わり、多世代で活動しています。
◆周囲の反応や、やっていてよかったこと、大変だったことを教えてください
「子どもたちにとっては田植えもしめ縄作りも貴重な体験。これからも積極的に参加していけたら」と小さな子を持つ子育て世代から前向きな言葉が聞こえてきています。
◆今後の展望を教えてください
地域を担う人材が少なくなってきている中で、歴史を伝承していくためには役員も伝承していかなくてはいけないと思っています。作業のあとに交流会を設けるなど、これからも楽しみながら地域住民に参加してもらうことで地域の絆作りにつなげていきたいです。
▲「伝統がつなぐ地域内交流」吉水歴史伝承会さんは、らこって1月号で紹介しています。