2018.02.07

団体PichUp!<NPO法人ピュアはーと>

長岡市内で活動する団体を訪問!今回は、気持ちに寄り添って、できることにはどんどん光を当てる「NPO法人ピュアはーと」さんからお話を伺いました。

 

◆どんなことをしている団体ですか?

学齢期から社会人まで、障がいなどの“生きづらさ”を抱えた人たちが、地域の中で社会の一員として豊かな人生を生きられることを目指し、平成24年11月から青葉台の地で活動を開始しました。

社会に出るための一歩を支援する「地域活動支援センターピュアはーと」では、さをり織、ボールプール用のボール除菌、アルパカ&どんぐりストラップ作りなどの作業を通して、日中の活動の場を提供しています。

「放課後等デイサービスピュアはーと」では、近くの公園に行き、鬼ごっこをして思い切り野を駆け回ったり、車で5分ほどの国営越後丘陵公園に行き、ランニングをしたりなど青葉台の地域の特徴を最大限に活かし、学齢期の児童の放課後または長期休業をサポートしています。他にも、命の尊さを学ぶために、金魚やメダカを飼育したり、花を植えたりなどの活動や、調理活動、創作活動もしています。

平成29年7月からは、「相談支援事業所ピュアはーと」を開設し、障害を抱える人、またその家族の支えになるよう活動しています。

他にも、当事業所の会員向けの親子カフェ(保護者同士の交流の場)を提供したり、「ピュアはーと祭り」を開催したりなど、親睦と交流の場を創っています。

 

 

 

◆活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください

平成21年に「特別な支援が必要な子供を持つ親の会」を立ち上げ、青葉台コミュニティセンターを会場にして、週に1度、作業やおしゃべり、勉強などの活動をしていました。そのような活動を継続している中で、メンバーが広がり、県からの助成金やポップコーン販売などイベント出店の売り上げをもとに、青葉台に一軒家をお借りして、活動の拠点としました。そして平成24年には。NPO法人格を取得。平成25年4月より地域活動支援センターを開設。平成27年6月より放課後等デイサービス、平成29年7月には相談支援事業と、現在は3つの事業を基盤に据え、地域との関わりを大切にしながら活動しています。

 

どんなメンバーで活動しているのでしょうか?

障がいのある子を持つ親や、社会福祉士、保育士など専門的な知識や豊富な経験をもった9名のスタッフで運営しています。

 

◆周囲の反応や、やっていてよかったことを教えてください

ここには、作業所に行くのが辛くなり通うことが困難となった方や、周囲と関係を築くことが苦手な方が多くいます。それぞれに苦手なことはありますが、1人1人と向き合うことを大事にしながら、できることや得意なことを伸ばしていきたいと考えています。

おうちから一歩踏み出し、ピュアはーとに来てくださったり、周囲と一緒に作業をすることが難しくても、お茶の時間になると皆と同じ場にいて下さったりするだけでも十分だと思っています。

活動を積み重ねて、できることが増えていくことは、私たちの喜びで、やりがいを感じる瞬間です。毎年5月には、国営越後丘陵公園で開催されているリレーマラソン大会にピュアはーとの仲間と出場しています。大会に向けて、走ることもままならなかった子が、少しずつ練習を重ね、同じチームのメンバーとして出場、ゴールテープを切った時には、皆で感動を分かち合いました。

 

◆今後の活動を教えてください

これからも、皆さんの気持ちに寄り添って、「できること」に目を向けていきます。また、山古志のアルパカの毛でつくった「アルパカ&どんぐりストラップ」の企画を山古志どんぐりの会様と、(株)山古志アルパカ村様と協力・制作を担っています。新商品も開発していますので、どうぞお楽しみに!