長岡市内で活動する団体を訪問!今回は、住民のスキルを集めて集落維持を行う、虫亀結いの会さんからお話を伺いました。
◆どんなことをしている団体ですか?
虫亀地区110世帯のうち、要支援者世帯の13件の雪下ろしをメインに活動しています。他にも、地区や金倉山周辺の除草や側溝の掃除作業を行い、生活の場を守り整える活動をしています。
雪下ろしは、昨年通算63回行いました。1件当たり5~7回です。基本的には、日曜日の午前中に4、5人が一組となり、1件ずつ雪下ろしを行い、4件ほど回ります。雪や活動メンバーの状況を見ながら、金曜や月曜も活動しています。
◆活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください
中越大震災を経験し住民が減ったり、高齢化が進む中で、ここでの暮らしに手助けが必要な世帯が増えてきています。サポートできる住民にも限りがありますが、地域内で支え合って暮らし続けようと集落維持を目的に昨年H29年から活動を開始しました。
みんなで助け合って暮らしを維持していこうという想いが、「虫亀結いの会」の由来です。
◆どんなメンバーで活動しているのでしょうか?
毎月1回開いている協議委員会が中心となり、地域住民に60歳以上で健康なことを条件に参加を呼びかけました。そこで集まった有志で「虫亀結いの会」を構成しています。現在は、30代~79歳までのメンバー22名で活動中です。
元自動車整備士や保険業、大工に養鯉業、多様なスキルを持ったメンバーがそろっており、先日も、公民館にスロープを作ったり、除雪車の車庫をコンテナを改装して制作しました。とても頼もしいです。
◆周囲の反応や、やっていてよかったこと、大変だったことを教えてください
積雪量が多く、更に件数もそれなりにあるため、作業は黙々とやりがちです。しかしあまりにも根詰め過ぎても辛くなってしまうため、こまめな休憩を取るようにしています。1人で行う雪下ろしは危険ですし、無理がある人のサポートしようと始めた活動です。だからこそ私たち自身も、メンバーとワイワイ楽しく作業したいと工夫しています。
◆今後の展望を教えてください
暮らしをサポートできるメンバーに限りはありますが、世代交代しながら集落維持をみんなでしていけたらいいですね。
スタートとして雪下ろしと除草作業に取り組んでいますが、生活に関わる様々なことに取り組んでいければと思っています。
住民のスキルを集めて集落維持を行う、虫亀結いの会さんは、らこって2月号で紹介しています。