2019.04.18

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!【片桐 晴海さん】

市民活動に取り組む団体には、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ユーモアでみんなを和ませるムードメーカー、ピンチの時には、スポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っていることが多くあります。

それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。

では、実際にどんな人が、どのように活動に関わっているのでしょうか。
活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、とにかく前向き!なゴスペルシンガー片桐 晴海さんです!

 

ゴスペルのチカラで元気を届けたい
自分の得意を活かして人の助けにもなれたら

片桐 晴海さん 〈56歳/ゴスペルシンガー、コンダクター〉

 

長岡市をはじめ、県内9か所のサークルで講師としてゴスペルを教えている片桐晴海さん。他にも、ゴスペルを唄ってみたいと要望があれば子育て真っ最中のお母さんたちや、高齢者、特別支援学級の生徒たちのもとへ出掛け、積極的に講師を務めてきました。


▲ゴスペルサークルJoyful Spring Gospel Choirではコンダクターを務めています。


もともとダンスと歌が好きだった片桐さんがゴスペルと出会ったのは44歳の時。長年仕事にしてきたダンス講師を退職した頃に、知人の影響で習い始めました。聖書からなる思いやり、愛、信頼を綴った歌詞に魅了されたそうです。ゴスペルのとりこになった片桐さんは多くの人に体験してほしいという想いから講師を務める機会が増えていきました。「人からの頼まれごとは断らないというのが、かつてダンスをしていた時の恩師からの教えで、今でも大事にしている言葉なんです」。ゴスペルに関する頼まれごとには二つ返事で受けてきた片桐さん。活動を通してゴスペルのチカラを実感していると言います。「ポジティブな歌詞を大きな声を出して唄うゴスペルはシンプルな行為ですが、歌詞を読んで泣き出すお母さんもいますし、閉会後には晴れ晴れとした顔で会場を後にする参加者も少なくありません。閉鎖的になりがちな現代で、ゴスペルが果たせる役割を感じています」。自分の好きなことを活かして誰かの役に立てることは片桐さんの大きな喜びです。


▲ダンサーとして活躍していた片桐さん。尊敬する恩師の元で得た社会経験の多くが今でも生きているそう。


▲「実際にやるかどうかは別として、ゴスペルを知らない人がいないまちにしたいです。まずは知ってもらうことから」と、パワフルな歌声を地域に届けています。

最近では、オレンジゴスペル実行委員会の新潟メンバーとして子ども虐待防止オレンジリボン運動を啓発するゴスペル全国ツアーをサポート。片桐さん自身、社会課題を身近に感じる機会にもなっています。頼まれごとを通して、多くの出会いと経験を得てきたと同時に、唯一無二な自分らしさを磨いてきた片桐さん。「ゴスペルを通して多様な世界を伝えたい」と、今後にも意欲的。これからもまだまだ輝き続けます。