2019.08.06

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!【渡辺 尚子さん】

市民活動に取り組む団体には、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ユーモアでみんなを和ませるムードメーカー、ピンチの時には、スポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っていることが多くあります。

それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。

では、実際にどんな人が、どのように活動に関わっているのでしょうか。
活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、日常の“ワクワク”を大事に生きるコーチャー、渡辺 尚子さんです!

 

 

ストイックすぎた自分からの脱却で見えた大切なこと 自分の心に素直に生きるススメ
渡辺 尚子さん

 

小さい頃から書道とバスケットボールに打ち込んできた渡辺尚子さん。今は人を見て言葉をしたためることを得意とするヒーリング書道家の傍ら、ミニバスケットボールチームの指導者として子どもたちと向き合い、日々のワクワク感を大切にしています。

威圧的で厳しかった指導に耐えた学生時代と、決められたことしか教えられない教員時代に感じた違和感から、「何事も“しなきゃいけない”からワクワクは生まれない」と気づきました。そのためミニバス指導でも、メリットもデメリットも伝えてから子どもたちに練習方針を選ばせています。「自分で選ぶ力を子どものうちから身につけてほしいし、選択ひとつでワクワク感が生まれます。選択後の結果よりも、自ら選ぶ行為そのものが大切だと伝えたいです」。

そのため、大人の悩み苦しむ姿も隠さず全部見せたいと言います。「大人も選んだ先でうまくいかないこともたくさんあります。それを『そんなの当たり前!』ってポジティブに言える人でいたいと思っています」。


▲学生時代に最初に訪問し、今でも思い入れが強いカンボジア。このバックパッカー時代の経験が、活動の信念に繋がっています。

大学時代から意識せずしていたというゴミ拾いも継続中。仕事でスランプを感じていた頃に、市内各所で行われているごみ拾い活動『Picking Up Mind』を知り、個人的にも毎月末にランニングしながら活動に取り組んでいます。しかし、決して無理はしません。「自分の心に素直に、できない日はそんな自分を受け入れます。その日の自分に素直に生きたいです」。ストイックすぎた学生時代があったからこそ、今があるという渡辺さん。市民活動においても“やらなきゃいけない”と無理をするよりも、“素直にわくわくすること”をみんなが実践できるといいのかもしれませんね。