2019.10.26

認知症の理解をオレンジカラーで広げる|ながおか認知症の人と笑顔でい隊【活動Pick Up!】

長岡市内で活動する団体を訪問!

今回は、認知症の理解をオレンジカラーで広げる、「ながおか認知症の人と笑顔でい隊」さんを伺いました。

 

◆どんなことをしている団体ですか?

「認知症の人も暮らしやすいまち、長岡」になることを目的に活動を始めた団体です。

 

9月は世界アルツハイマー月間です。認知症の原因の中心的な病気がアルツハイマー病なんですが、その9月に「ながおかオレンジプロジェクト」と題して、長岡市が「認知症の人も希望がもてるまち・暮らしやすいまち」になることを目指したまちづくり事業を行います。

 

認知症関連のイメージカラーであるオレンジ色を使用しながら、ライトアップによる認知症啓発活動や各種団体・企業・店舗等に認知症の人への理解と受け入れのお願い、認知症本人の講演会などを実施しその活動実績をまとめます。

 

(認知症の方に対する取り組みは、他の病気や障がいに対しての取り組みへと広がり「誰でも暮らしやすいまち」に繋がると信じて活動をしています)

 

◆活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください

長岡市においても、認知症に関する様々な取り組みが行われているが、それは一部の人だけの関心であったり、自分事として考えられていなかったりします。

 

また、「認知症になりたくない」「認知症の人は大変だ」などと、認知症に対する偏見の声はまだまだ聞かれる現状もあると思います。

 

全国的には、認知症の本人の集まりがあったり、その地域の認知症の方が講演をしたりしているが、長岡市においてはまだそのような活動はなく、本人や家族が認知症ということを周囲に言えない場合も多く、まだまだ、認知症の人が暮らしやすいまちにはなっていないと考えていました。

 

そこで、認知症の人とともに誰もが暮らしやすいまちづくりを、タスキリレーを通して行っていく全国イベントのRUN伴の、昨年度の長岡エリア役員に声をかけて会を設立しました。

 

◆どんなメンバーで活動しているのでしょうか?

RUN伴の、昨年度の長岡エリアの役員もしくは参加者です。

 

現在のメンバーは、日常的に業務として認知症の方達に関わっていて、その職種は、看護師であったり、介護福祉士であったり、作業療法士であったりします。

 

◆周囲の反応や、やっていてよかったこと/大変だったことなどを教えてください

声をだして動くと、協力してくれる人が必ずいます。もちろん、関心もってもらえなかったり、反応なかったり、批判的はことを言う人もいます。でも、少しずつ、関心を持ったり、共感してくれたり、オレンジプロジェクトに登録してくれたり、確かにオレンジの繋がりは広がっています。

 

お店で説明をしていると、店員さんは相手の障がいに関係なく誰に対しても、普通に接している所が多いと感じました。認知症になっても安心していけるお店は沢山あると思いました。

 

また、長岡は市民活動が活発な地域ですが、市民活動団体の方達はあたたかく、活動を応援してくれます。活動をしていく中で、長岡市には、認知症の人が一緒に過ごせる友人がいること、安心していける場所、やるべきことが沢山あると感じました。これを繋げていくことが「誰もが暮らしやすいまち ながおか」に繋がる!という希望を感じました。

 

また、今回の活動は「長岡市市民活動推進事業助成金」を活用させて頂いたことにより、日本認知症本人ワーキンググループ代表の藤田和子さんとパートナーの金谷佳寿子さんに鳥取からお越しいただき、「認知症になっても大丈夫!そんな社会を創っていこうよ ~認知症とともに生きる希望のリレー~というタイトルで講演会を開催し、多くの長岡市民の方に認知症の本人としての声を届けられたことは良かったと思います。

 

いろんな所で話していると、「オレンジって認知症のでしょ?」とか「長生橋オレンジだよね」などの声を聞くと嬉しく思います。認知症の方への理解がオレンジとともに広がっていくといいな~

 

◆今後の活動を教えてください

これからも、少しずつ、いろんな所で、認知症の人についての話をしていき、認知症の方達が安心していける場所や仲間が沢山できるとよいと思います。

 

また、アルツハイマー月間の9月には共感をしてくれた方達が、自主的にオレンジを取り入れた何らかのアクションを行い、長岡がオレンジに染まると頂けるといいな~って思います。

 

いろんなお店の方達や団体の方達、そして認知症の本人が集まり、一緒にまちづくりを考えたりする場も創っていきたいと思います。認知症本人達が安心して集まれる場も創っていきたいと思います。

 

認知症への取り組みは、誰も暮らしやすいまちに繋がると思っています。

自分のこととして、一人ひとりが考え・行動していくことで希望のもてるまちへ「MY HOPE TOWN」その気持ちを胸に活動をしていきます。

 

◆その他(募集中・告知したい・困ったことがある 等)

認知症の人にとって、一緒に過ごすことのできる家族や友人がいること、安心していける場所があること、やるべきことがあることが認知症の方々の生活を豊かにしてくれます。皆さん一人ひとりの存在が認知症の人にとって、とても大切な存在です。認知症に関心をもって、認知症の人の声に耳を傾けてください。

 

ながおか認知症の人と笑顔でい隊は、共感してくれる方、協力してくれる方を募集しています。

 


認知症の理解をオレンジカラーで広げる、「ながおか認知症の人と笑顔でい隊」さんは、らこって10月号でご紹介しています。