Nagaoka Players PLAYER

更新日:2019.12.06

認知症になっても安心して暮らせるまちにしたい!|佐藤庄吾さん【インタビュー】

市民活動に取り組む団体には、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ユーモアでみんなを和ませるムードメーカー、ピンチの時には、スポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っていることが多くあります。

それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。

では、実際にどんな人が、どのように活動に関わっているのでしょうか。
活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、“認知症になっても安心して暮らせるまちにしたい!”佐藤庄吾さんです!

 


 

 

認知症になっても安心して暮らせるまちにしたい!/佐藤庄吾さん

 

胸にオレンジ色で「MY HOPE TOWN」と書かれたオリジナルTシャツを着て「認知症になっても暮らしやすいまち、安心して認知症になれるまちを目指しています」と語る佐藤庄吾さん。オレンジ色は認知症啓発のシンボルカラーだそう。

 

佐藤さんは専門学校卒業後、主に認知症の方を対象とした病院で作業療法士として働き始めます。従事する中で、認知症や障がいに対する偏見、それらを持つ人たちの生きづらさに気づかされました。知識を深め、社会活動の分野で先進的な人や団体に出会う機会を重ねると、長岡市が「誰でも暮らしやすいまち」になるにはどうすればいいのかを考えるようになりました。


そんな時、認知症の人やその周辺の人がリレーをしながらタスキをつなぎゴールを目指す「RUN伴(ランとも)」の新潟開催や、全日本認知症ソフトボール大会への参加などを通じて、認知症の分野を中心にまちづくりに取り組む人たちと出会い、それらがきっかけになり「ながおか認知症の人と笑顔でい隊」の活動をスタートしました。


▲2019年9月の講演会では、日本認知症本人ワーキンググループ代表で、ご自身も認知症である藤田和子さんをお迎えしてお話を伺いました。

“認知症の人も希望が持てるまち長岡”を目指して「ながおかオレンジプロジェクト」を世界アルツハイマー月間の9月に実施。長生橋をオレンジ色に照らしての認知症啓発や、各種団体・企業・店舗に対する認知症の方への理解と受け入れのお願い、講演会などを行いました。活動の中で、多くの人が関心を持って話を聞いてくれたり、協力をしてくれたりしたことは、今後の取り組みへの希望となりました。

 

「希望の持てるまちを、自分事として自分たちの手で作っていこう!」という思いで掲げた、オレンジ色の“MY HOPE TOWN”。「いろんな団体が自分たちのテーマカラーで“MY HOPE TOWN”を掲げてくれたらうれしいですね」。


“認知症になっても安心して暮らせるまちにしたい!”佐藤庄吾さんは、らこって2019年12月号でご紹介しています。