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更新日:2020.02.07

障がい児に居場所を。子どもたちと紡ぐ地域の絆|星野素子さん【インタビュー】

市民活動に取り組む団体は、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ピンチの時にはスポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っています。それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。では、実際にどんな人がどのように活動に関わっているのでしょうか。活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、“障がい児に居場所を。子どもたちと紡ぐ地域の絆”星野素子さんです!

 


 

 

障がい児に居場所を。子どもたちと紡ぐ地域の絆|星野素子さん

 

「地域活動支援センター キッズサポートつむぎ」の看板が掛かった一軒家。ドアを開けると、子どもたちの作品が飾られた玄関、活動写真が貼られた廊下、おもちゃでいっぱいの部屋があり、今にも子どもたちの楽しそうな声が聞こえてきそう。
「つむぎ」は、放課後や休日に、発達障がい児や特別支援学級に通っている子どもたちを預かる場所。その施設長が、星野素子さんです。

 


▲元教員のスタッフの皆さん。「人生経験豊富な皆さんに、いつも助けられています」と星野さんは言います。

大学で社会福祉を学び、高齢者施設に勤務した後、結婚を機に栃尾へ。新しい生活に馴染もうと奮闘する中、第二子の障がいが見つかりました。
「最初は治そうと努力しましたが、徐々に受け入れようと思うようになりました」。子どもの障がいを受け入れるために必要なのは、母である自分の精神的な余裕。しかし、「その当時、栃尾には障がい児を預けられる場所がありませんでした」。

 

そんな星野さんを勇気づけたのは、大学時代の教授の「ないのなら、自分で作ればいい」という言葉。これをきっかけに、「栃尾地域児童福祉を考える親の会」を設立し、長期休暇中に寺子屋学習教室を開催。
そして、2016年にNPO法人格を取得したことで、障がいのある人の日中の活動をサポートする地域活動支援センターの運営ができるようになりました。「保護者の方たちからは、安心して子どもを預けて働くことができる、他の子どもたちと交流する場所があって嬉しいという声をいただいています。こうした声や、子どもたちの成長が私のやりがいです」。

 

星野さんは、目標である放課後等デイサービス開業を目指して、これからも地域と共に一歩ずつ前進していきます。
「将来、地域とのつながりが、子どもたちを助けてくれる。彼らが大きくなったときに、栃尾はいいところだと言ってもらえるように頑張りたいです」。

 


“障がい児に居場所を。子どもたちと紡ぐ地域の絆”星野素子さんは、らこって2020年2月号でご紹介しています。