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更新日:2020.04.13

人生の後半戦は社会のために。届け!リボンに込めたメッセージ|平澤幸恵さん【インタビュー】

市民活動に取り組む団体は、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ピンチの時にはスポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っています。それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。では、実際にどんな人がどのように活動に関わっているのでしょうか。活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、“女性の健康サポーター”平澤幸恵さんです!


平澤幸恵さん
助産師/ウィメンズヘルスlab
1962年新潟市生まれ。看護学生時代の実習がきっかけで助産師に。1996年から長岡市内で訪問指導や産前産後のケアを行っている。

 


 

 

人生の後半戦は社会のために。届け!リボンに込めたメッセージ|平澤幸恵さん

 

助産師の平澤幸恵さんは、仕事とは別に市民活動団体「ウィメンズヘルスlab」の代表として、女性が自らの健康に関心を持ち、女性特有のがんの早期発見と予防のために活動を行っています。

 

活動の原点は50代に入り「人生の後半戦は仕事とは別に社会のためになることをしたい」と漠然と思っていた頃、母乳相談を受けた女性の胸に怪しいしこりを見つけたこと。念のため乳がん検診を進めましたが時すでに遅く、数年後、その女性は乳がんで亡くなってしまったそう。「もっと自分に知識があれば、早期発見や力になれたこともあったのではと悔やみました。また職業柄、母乳相談を受ける機会が多いものの、自分の乳がん知識が少ないことに気が付きました」。

 

その後、自ら乳がんの勉強を始め、乳がんの正しい知識を社会に広めるため主体性をもって行動する人に与えられるピンクリボンアドバイザーを取得。女性に自らの健康に関心を持ってもらうため、団体を立ち上げ活動をスタートさせました。

 


▲初開催の講座でピンクリボンアドバイザーとして登壇した平澤さん。伝えたいことがたくさんあって、話をまとめるのは難しかったそう。

 

初めての取り組みとして昨年、全国的に検診の受診率の低さが課題である女性特有のがんの特性や自己検診方法が学べる講座を開催。普段の仕事とは違う広報に苦戦しつつも、20代から70代まで幅広い世代が受講し、その反響から団体への出前講座の依頼も舞い込むようになりました。

 

団体として活動を始めたことで、仕事としてやっていたら得られなかったであろう広がりが見えてきたと話す平澤さん。今後は母子コミュニティでの出前講座や、がん当事者のサポートもしていきたいそう。「現在、助産師仲間や乳がん当事者などいろんな経験を持ったメンバーがいるので、様々な切り口で活動を展開していけそうです。みんな仕事や子育てもしているので、無理せず活動を続けていきたいです」。

 

 


“女性の健康サポーター”平澤幸恵さんは、らこって2020年4月号でご紹介しています。