どんな取り組みにも課題は付きもの!地域活動の実践者に聞く、ノウハウコラムです。
試行錯誤を重ねて、自分たちなりの答えを築いてきた一歩先ゆく団体の取り組みにはヒントがたくさん。
これを読めば、みなさんの活動にヒントと勇気が湧いてくるかも!
市民活動団体の会則・規則は、組織を円滑に運営していくためのルールブックのようなものです。
特に決められた形式はありません。新規団体の立ち上げはもちろん、目的意識が薄れてまとまりがなくなってきた団体も、目的を書面化させることで共通認識を持つことができ、外部からはどのような団体かわかるようになります。
✓名称・所在地
団体の名前、拠点は必ず明記します。
✓目的
何をするための組織なのかをわかりやすく具体的に記述します。団体の存在意義を示す重要な部分です。
✓活動内容(事業)
団体の本来の活動を見失わないよう、団体の目的に沿った本来の活動内容(事業)を書きます。
✓会員規定
趣旨に賛同する人の集まりとして、会員の種類、会費、入会/退会方法を明確にします。
✓役員
選任方法、役員の種別、職務、任期を明記して、役割分担と責任を明確にします。
✓会議
会議は団体の意思決定を行う場です。団体内の会議(総会、理事会など)のどこに、どのような権限があるのかを明確にします。
✓組織の運営
組織の運営に関する規定(会計、資金、監事、規約変更、事務局など)を必要に応じて定めておきます。
【Q1】 会則・規約は必ず必要ですか?
【A1】 団体を運営する上で用意しておくとよい書類です。団体の目的や会計の規定などを明確にすることで運営がスムーズになります。また、団体名義の口座を開設するうえで必要になります。
【Q2】 会則・規約は変更できますか?
【A2】 変更は可能です。会の目的に合わせ、必要に応じて見直すことをおすすめします。ただし会則・規約に変更の条項を入れ、変更の方法を明確にしておきましょう。
本記事は、らこって2020年7月号でご紹介しています。