2020.08.07

「ない」ことを逆手に子どもと楽しむ市民活動|本間由衣さん【インタビュー】

市民活動に取り組む団体は、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ピンチの時にはスポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っています。それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。では、実際にどんな人がどのように活動に関わっているのでしょうか。活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、“地元を愛するアイデアウーマン”本間由衣さんです!

 


本間由衣さん
みしまコミュニティセンター主事/ともぷらすmishima
1992年長岡市生まれ。子育てを機に、地元・三島に戻り市民活動を始める。仕事・市民活動の両方で三島を盛り上げるママ。


 

「ない」ことを逆手に子どもと楽しむ市民活動|本間由衣さん

 

「誰とでも、すぐに話せるんです。この間は、間違えて電話をかけてきた人と、30分話したんですよ!」と、笑いながら話す本間由衣さんは、三島の若い世代が「三島を今よりも面白くする、元気にする」ことを目的に活動する「ともぷらすmishima」のメンバー。持ち前の明るさと自由な発想を活かして活躍しています。

今の活動を始めたきっかけは、メンバーの一人に「三島の若い人を集めて、何か面白いことがしたい」と誘われたこと。大人になってからも、高校の文化祭を企画した楽しさが忘れられず、「三島で、文化祭のような楽しいイベントをしたい」と参加を決めました。

本間さんの強みは、枠に捉われないアイデア。「三島に『ない』はずのものがあると面白い」と、海のない三島で地引網をやりたいと、雪の上に冷凍の魚を置いて地引網で取るアクティビティや、参加者が一人一品持ち寄って作る闇鍋…といった企画を提案。残念ながら、衛生上の問題により、実現できなかったものもありますが、ユニークなアイデアで会議の場を盛り上げています。「雪上ビーチフラッグは実現できました!子どもたちが楽しそうに参加していて、嬉しかったです」。


▲ともぷらすの企画会議。「他の人の意見を否定しない」というルールの下、みんなが「とりあえずやってみよう!」という姿勢で話を聞きます。

活動の中で大切にしているのは、「子どもと楽しむ」こと。「子どもと一緒に活動できれば、子どものいる・いないに関わらず、色々な人が活動に関わることができる。子どもたちも、様々な年代の人と交流できます」。

ともぷらすでの活動を通して、三島に楽しさを届けてきた本間さん。将来的には、多世代が自由に交流できるような拠点をつくりらいそう。「子どもたちが、将来住みたいと思えるような三島にしていきたいです」。大好きな地元や、そこに住む子どもたちのために…。本間さんのアイデアは、これからも広がります。

 


本記事は、らこって2020年8月号でご紹介しています。