2021.02.19

伝統を守り感謝の気持ちと共に贈る | 越路門松同好会【活動Pick Up!】

活動Pick Up!|越路門松同好会

 

長岡市内で活動する団体を訪問!
今回は、『越路門松同好会』さんにお話を伺いました。

 


◆どんなことをしている団体ですか?

歳初めを彩る「門松」の制作を楽しむ仲間が集まり「越路門松同好会」として活動をしております。 門松の歴史、興(おこ)り、年代変化、地方性などの資料研究をしながら、互いに語り合い制作を楽しんでいます。材料もすべて自分達で調達し、提供も無償で行ってます。言わば無償活動の集い…。
古来よりの慣習に従い、知人・友人・恩人・先輩に感謝の意として贈ることを大切にし、商品としての門松は一切制作しておりません。

◆活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください

同好会代表(丸山氏・栗林氏) 2名が40年前からお客さんのために作り続けてきたのが始まり。 それまで、自宅用を作って楽しんでいたが、口コミや興味がつのって入会した人などが集まり、このような活動形態ができあがりました。

◆どんなメンバーで活動していますか?

メンバーの上下のへだては一切ありません。 運営など、堅苦しい活動も一切無く、臨機応変に計画をたて、計画通りに仕上げてゆく、居心地の良い仲間が集まった団体です。
現在、5名のメンバーで制作しているが、この他に、友人会員が数名おり、人数を必要とする作業 のときなどは駆け付けてくれます。

◆周囲の反応や、やっていてよかったこと、大変だったことなどを教えてください

続けるうちに噂を聞き、作り方を習いにくる人、材料仕立てをたのみにこられる方も多く、 そのつど対応をしています。最近は自分で作ってみたいという人が増えています。 作り方の継承は、希望があれば伝えていきたいです。
大変なことは、材料の確保にあり、その年の天候により、竹や松はもとよりその他の材料調達に毎年奔走しています。

◆今後の活動を教えてください
若い人たちが集い、個々の集団や個人が増えているので、自然木葉で仕立てる(エコ使用)の門松を覚えていただきたいです。門松を贈る風習、成り立ちから学び、ひっくるめて金銭で終始する現代社会のあり方とは違う、古来の伝統をふまえた感謝を届ける活動をこれからも続けていきたいです。

 



本記事は、らこって2021年2月号でご紹介しています。