2021.03.01

人と人とのつながりが育まれるみんなの食堂 | 黒条みんなの食堂【活動Pick Up!】

活動Pick Up!|黒条みんなの食堂

 

長岡市内で活動する団体を訪問!
今回は、『黒条みんなの食堂』さんにお話を伺いました。

 


◆どんなことをしている団体ですか?

「黒条みんなの食堂」という名称で月に1回、公民館に集まって調理・配食をしています。基本的にテイクアウトができる献立を作っておりますが、会場である公民館を開放し、感染対策を取りながら、会食ができるスペースも設置しております。

◆活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください

町内会長として活動を続けてきて感じたことの1つに「災害や緊急事態が起きた際、地域のネットワークや防災対応力の強化が必要なのではないか」と思ったことがキッカケでした。そして、地域の宝である子ども達に「美味しいごはんを食べる経験が記憶に残り、未来へと繋がる」ことが何よりの食育だと思い、【食】を通してコミュニティーの再生を図っていこうと思った次第です。社会的に危機である今だからこそ、大事なのは人と人との繋がりなので、今だからこその思いでスタートしました。

◆どんなメンバーで活動していますか?

運営メンバーは主に、黒条地区の住人で活動しています。また調理ボランティアは黒条地区に住んでいる子育て世代のお母さん方が多いです。運営活動を通じてメンバー同士の交流の場にもなっています。

◆周囲の反応や、やっていてよかったこと、大変だったことなどを教えてください

色々な方から「やりたいと思っていたけど中々できなかったから、すごい!」と言われることが多いですが、本人達は何がすごいか、よく分かっていません。笑
活動をスタートしたばかりで何もかもが手探り状態。50人分の材料を算出したにも関わらず、分量が足りずに急遽、ドライカレーが普通のカレーになったことも。しかし、食べ手の笑顔が見ることが出来て、カレーを「おかわり!」と言って沢山食べてくれた子もいました。食後も、広い座敷で子ども達が遊んでいる姿を見て「このような状況でも、やれる範囲で出来ることがある」ということを感じ、1回1回を無事に終えるたびに、やってよかったなと思っています。

◆今後の活動を教えてください
立ち上げたばかりなのでまずは、月に1回のペースで細く長く続けていこうと思っています。いつかは大勢で食堂を開放できたらいいなと、切に願っています。
また、コロナ禍で飲食店の皆さまも厳しい状況にあります。このような状況だからこそ「子ども達に本当に美味しいものを食べてもらいたい」という経験ができたらなと思っていますので、料理人の皆さまに食堂で腕をふるってもらい「プロの味」を味わえる機会が作れたらいいなと考えています。

 



本記事は、らこって2021年2月号でご紹介しています。