2021.03.22

栃尾を愛する熱い語り合いから 生まれた固い結束 | 大橋由美子さん

市民活動に取り組む団体は、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ピンチの時にはスポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っています。それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。では、実際にどんな人がどのように活動に関わっているのでしょうか。活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、“直感力がさえる、みんなのムードメーカー”大橋由美子さんです!


大橋由美子(おおはしゆみこ)さん
専任児童厚生員/なじですかぃ
1972年長岡市栃尾生まれ。その後の人生のほとんどを栃尾で過ごす。居酒屋を営む夫と息子2人の4人家族。


 

栃尾を愛する熱い語り合いから 生まれた固い結束|大橋由美子さん

 

栃尾が大好きな地元のメンバーで結成した「なじですかぃ」は、女性目線で栃尾の自然や美味しいものの魅力を発信する団体です。団体の結成は大橋さんの夫が営む居酒屋のカウンターでの熱い語り合いの中から。「別の団体で活躍する人たちも居あわせていたので、話はどんどん進みました」。結成初年度から、女性目線を活かして、トレッキングやバーベキューなどを組み合わせた栃尾の魅力を体験してもらうイベントを年に3回も企画し地域内外から注目を浴ました。「あんな大変なことよくやったよね」と当時の盛り上がりを振り返ります。

「なじですかぃ」結成当時の写真。居酒屋に集まり、地元への想いや、やりたいことなど熱い議論を夜な夜な繰り広げました。

活動の中で、次々とアイデアを提案してきたという大橋さん。「何でも直感で突っ走るので、それを引き止めてくれる人が必要なんです(笑)」。直感力を受け止めてくれる仲間とともに、その後もジャズイベントや、婚活イベントなど様々な企画を実施。また近年、栃尾の人気イベントとして定着している「トチオノアカリ」の立ち上げにも加わるなど、仲間の輪を広げながら新しい栃尾の楽しみをつくってきました。

そんな大橋さんは、児童クラブの職員を約8年に渡り務めています。その経験もあり、関心が「地域外に栃尾を発信する」ことから、「身近な人々の居心地の良い居場所づくり」に向くようになってきたそう。「最近子どもたちの居場所について問題意識を持っています。お年寄りが多い栃尾で、子どもとお年寄りが集えるようなゆったりしたスペースがあるといいなと考えています」。今までの活動と同じように、夢の実現は誰かに話すことから。「何か動きはじめる時には信頼の置ける『なじですかぃ』のメンバーに真っ先に相談します」とのことでした。

 


本記事は、らこって2021年3月号でご紹介しています。