2021.11.04

地域を盛り上げる、 困難を乗り越えた者同士の絆 | 板屋忠幸さん

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。

地域を盛り上げる、
困難を乗り越えた者同士の絆


板屋 忠幸さん
56歳/自動車販売修理業/小国観光協会 よっていがんかい
1964年生まれ。父・忠さんはコミュニティバスを運行する団体の創設者として、弟・千秋さんはおぐに雪まつりの主催メンバーとして、一家で地域振興を牽引している。

小国観光協会の理事である板屋忠幸さんは、2021年度おぐに写真コンテストの委員長を務めました。そこでは、SNS部門の新設とSNSでの告知、全入賞者に副賞として地元産コシヒカリの新米を贈呈、協働センターや新潟県庁のような地域外での作品展示など、新たな試みに挑戦。SNSについては、先進的に取り組む山古志観光協会からアドバイスを受けました。副賞の提供や作品展示については、それぞれのキーマンに直接話を持ちかけて実現したものです。おかげで感染症禍においても新たな手応えを感じることができたと言います。
地域振興に関わるきっかけは、小国町が長岡市と合併する前年の2004年にありました。小国商工会青年部長を務めていた当時、新潟・福島豪雨(7.13水害)で被災した中之島と三島の商工会青年部に義援金を届けた数カ月後、今度は中越大震災で小国が被災地に。すると中之島青年部が炊き出しに駆けつけてくれたり、長岡青年会議所が仮設トイレを届けてくれたりしたことで、図らずも市町村合併前に強い絆が生まれたそう。また、そこでの交流は復興祈願花火「フェニックス」の生みの親・特定非営利活動法人 復興支援ネットワーク・フェニックス(現・特定非営利活動法人 ネットワーク・フェニックス)との縁になり、理事を10年間務めました。元々関わっていた小国の夏祭りでも、当初からフェニックス花火を打ち上げており、長岡まつり大花火大会が中止となった今年も、感染症収束祈願と医療従事者の方々への感謝を込め、フェニックス花火を上げることができました。このように数々の災害や困難を助け合いながら乗り越えたことで、周辺の人々との協力関係が生まれたそうです。

「私はお祭りやイベントごとが大好きですが、裏方として関わるほうが、お客として参加するより何倍も楽しいと思っています。そういった楽しみ方を他の方にも一度でも味わってもらい、地域活動に参加するきっかけとなることを期待しています」。


本記事は、らこって2021年11月号でご紹介しています。