地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。
ひとつのボランティアをきっかけに
地域のことが自分のことへ
大堀 祐子さん
43歳/主婦/Y’s Performing Arts
1978年長岡市生まれ。高校を卒業後、東京でダンサーとして活躍。長岡へUターン後は小学校のダンスクラブや長岡雪しか祭りなどで地域と関わっている。
子どもから大人までが楽しめるダンス教室「Y’s Performing Arts」を宮内地域で開催している大堀祐子さん。自身も越後丘陵公園のイベントなどで踊るママさんダンサーです。
高校卒業後に上京し、趣味で始めたダンスにのめり込み、プロダンサーになるためアメリカへの短期留学を経験。その後は東京でダンサーとしてテレビや舞台で活躍していましたが、2005年頃に目標だった師匠が急にダンスを辞めたことが人生の転機となりました。「目標を失ったことの喪失感が強く、ダンスを続けることができなかった。辞めてから10年間くらいはダンスを見るのも嫌になりました」。
長岡へUターンし結婚。ダンスから離れ子育てに奮闘し数年間を過ごしました。あるとき、子どもの小学校からのお便りでダンスクラブのボランティア募集を発見。これを地域でできるのは自分しかいないと志願しました。「ダンサーとして活動していた時は自分のために踊っていました。しかし声がけ一つで変わる子どもたちの成長を目の当たりにしたことで、教えることの楽しさに目覚めていきました」。最初は学校のクラブ活動でしたが保護者からの要望でダンス教室を立ち上げることに。大人も含め地域の人たちにダンスの楽しさを伝えています。
自分の得意なダンスで地域との関わり方を見つけた大堀さんは、米百俵まつりや長岡雪しか祭りのボランティアなどに参加するようになりました。「様々な人との出会いのおかげで、関係ないと思っていた地域のことが自分のことと思えるようになりました。米百俵の精神のもと、子どもたちの未来を広げる活動をしていきたいです」。
ひとつのボランティアから始まった大堀さんの地域での活動。子どもたちとつくる明るい未来に今後も期待していきたいです。
本記事は、らこって2022年5月号でご紹介しています。