2022.06.07

助け合える地域づくりを目指して | つなごー手【活動Pick Up!】

活動Pick Up!|つなごー手

 

長岡市内で活動する団体を訪問!
今回は、『つなごー手』さんにお話を伺いました。

 


◆どんなことをしている団体ですか?

市民の方から米や野菜、乾麺、菓子、レトルト食品などの寄付を募り、高校生までの子どもがいて、提供を希望する川崎地域のご家庭にお渡しするという地域密着型フードバンク事業を行っています。2021年後半に事業を開始して以来、これまで(2022年5月末日現在)に5回の食材食品配付会を実施しました。
周辺地域にこの活動についての趣旨を繰り返し伝えて、理解や協力を得られるように努めることで、支え合う地域づくりの小さな力となれることを期待しています。

◆活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください

「子どもの貧困」の実情を聞いたことがきっかけです。実態を具体的に知ることはできないものの、長岡市でも7人に1人の子どもがその状態にあるとされると言われています。
メンバーが暮らす周辺地域にもそうした困難を抱える家庭はあるはずだと感じました。食生活を地域の力で少しでも支える取り組みをしたいと考えました。

◆どんなメンバーで活動していますか?

発起人は川崎コミュニティ推進会議会長です。2名のコミセン館長に事務局をお願いしています。コミセン発足メンバーには児童館児童クラブ厚生員、主任児童委員 、「子どもランチ」ボランティアの皆さん。協力メンバーには食事サービスボランティア、コミセン利用者、配付を受けた利用者の皆さんに参加いただいています。

◆周囲の反応や、やっていてよかったこと、大変だったことなどを教えてください

多くの皆さまから賛同やねぎらいの声をいただいています。利用された方と打ち解けることで、繰り返しの利用につながり、手応えを感じます。メンバーの広がりとその動きは心強く、意思を行動に移してくださる方々に信頼感を感じています。
地域への認知が広がる一方で、回を重ねるごとに、事業の必要性を訴える力の弱まりや、提供いただく食材の量が減少傾向にあることを心配しています。

◆今後の活動を教えてください
年度末から始まった地域内事業所からの支援を基に、自立して長続きする運営を目指します。ボランティアの経験が参加する方々ご自身の充実につながっていると考えると、他の方にもこういった体験をお勧めしたいと思います。
食品のロスを防ぎ地域としてその有効利用を進めるべく、関連団体との具体的なつながりをつくっていきたいと思います。

 


本記事は、らこって2022年6月号でご紹介しています。