2022.06.21

野積地域のために一つ一つに思いをのせた活動 | 古川原渉さん

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。

野積地域のために
一つ一つに思いをのせた活動


古川原 渉さん
40歳/会社員/お祝い花火WATARU
1981年長岡市寺泊野積生まれ。野積盆踊り実行委員会やてらどまり若者会議~波音~、小中学校のPTA役員など数々の地域活動に関わる。

「自己紹介では、必ず寺泊野積出身と言うようにしています」と生まれ育った野積を大切に様々な地域活動に関わる古川原渉さん。司会や撮影係として地域のイベントを盛り上げています。

古川原さんが地域と深く関わるようになったきっかけは、自身の子どもとの時間を増やすために始めた小学校のPTA会長でした。そこで学校以外で子どもたちに地域を知ってもらうために2016年から寺泊検定「チャレてら」を実施。「地域を学ぶことで住んでいる地域を好きになってもらいたい。そして、これからも住み続けたいと思うきっかけになるように先生、PTA、地域の皆さんと一緒に企画しました」。満点をとるために頑張る子どもや満点を取れずに悔しがる子どもが続出したそうです。

そんな地域愛があふれる古川原さんは、2020年から野積にあるカフェレストラン「バナナ・ウインズ」と協力して「お祝い花火WATARU」を始めました。はじめは両親の結婚記念を祝うために花火を上げましたが、今では誕生日やプロポーズなど全てのお祝いをコーディネート。花火を上げた方には、その日のうちに名前が入った写真を提供しています。「寺泊地域でも特に人口減少が進んでいる野積地域はここ数年、新型コロナウイルスの影響もあり元気がなくなっていると感じました。そこで少しでも野積を盛り上げるため、一瞬の花火が一生の想いになるような活動をしています」。毎年3月の卒業記念花火では、卒業を祝う家族のほかに地域の方や地元企業から協賛を募ることで、地域に親しまれる花火となっています。

2022年4月9日に開催した『Winds Spring Seaside Live』で提供した花火の写真。

古川原さんが大切にしていることは、野積に遊びに来た人や住んでいる人に喜んでもらうこと。野積に住む人が一人でも増えることで寺泊全体が活性化するように、SNSや写真展示などで野積の魅力を発信し続けています。「一つひとつの活動に思いをのせて、これからもみんなが楽しめることをしていきたいです」。野積地域への愛が伝わる古川原さんの活動で、これからも地域に笑顔があり続けることに期待したいです。


本記事は、らこって2022年6月号でご紹介しています。