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更新日:2023.02.27

自ら気づき、行動したことで得た「私という存在」 | 高橋和美さん

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。

 

 

自ら気づき、行動したことで得た「私という存在」

高橋 和美さん
46歳/カフェ店員/まちなかコミュニティ食堂代表
1976年長岡市生まれ。2人の小学生を含む4人家族。2020年より両親との二世帯同居をはじめた。

長男が当時まだ生後半年のとき、病気で入院となり、4歳の長女を残して一週間の付き添い生活を体験した高橋和美さんは、ふと自分が社会から取り残されたような孤独を感じたといいます。

社員食堂や福祉施設で調理師をしていた高橋さん。仕事と家庭を両立し、多少辛いことがあってもそれが当たり前と思い、頼られている自分にやりがいを感じていました。それが子どもとふたり、一日中ベッドの上で過ごす中、「私がいなくても誰も困らず、世の中が回っている。職場にも家庭にも必要とされていないのかも知れない」と、自分の存在価値を見失ってしまいました。

そんな経験から高橋さんは、育児期間の親子それぞれの心の動きについて興味を持つようになり、親子間の対話や接し方について学びました。そして「私と同じように母親の孤独感や育児の辛さを感じている方たちの助けになれば」と、子どもの健全育成を目的とした団体を立ち上げたり、地域活動に積極的に関わったりするようになったのだそうです。

彼女の周囲には、協力者やPTAなどを通じた多くのつながりが生まれました。そんなある日、知人から「一緒に地域食堂をやらない?」と持ちかけられます。月一回コミュニティセンターで、赤ちゃんからお年寄りまで安心して利用できる地域食堂の取り組み。高橋さんは二つ返事で参加することに決めました。「人は楽しく食べることですごく元気になれるんだ」と、調理師時代に抱いていた想いや、少しでも人の役に立てばとの気持ちからでした。

気の置けない地域食堂の仲間たち。


「多世代交流」が特徴の一つでもあるこの食堂で、高橋さんには、利用される方や運営仲間、またそれらの垣根も関係ないほどに多様なつながりができました。自らの経験で得たものが、同じ境遇の方の救いとなれると気づいたことで、いつしか自身の存在を肯定できるようになっていったそうです。「みんなとおしゃべりしながら、仕事も子育ても完璧を目指さなくていいんだ、と多くの人が気づけるような、緩やかであたたかなコミュニティづくりをこれからも大切にしていきたいです」。


本記事は、らこって2023年2月号でご紹介しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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