2016.10.01

更なる活動の発展を目指して「特定非営利活動法人ネットワーク・フェニックス」

 平成16年に発生した新潟県中越大震災などの自然災害により甚大な被害に遭遇した地域や住民の復興、子どもたちが誇りを持てる街にしたいという想いから、翌年の長岡まつり大花火大会において、世界一の規模を誇る復興祈願花火「フェニックス」が打上がりました。花火を見た多くの被災した住民は「花火で涙が出たのは初めて」と勇気づけられ、全国からの支援に対する市民の感謝の意を発信することにもつながりました。また、震災の被害を受けた観光産業等の復興や活性化、長岡市のイメージアップにも大きく貢献しました。

 この花火の打上げは、県内の被災者や全国から応援いただいた方々のご支援により、地域の垣根を越えて集まった若者により結成された「震災復興祈願花火打上実行委員会」が担っていました。

 同実行委員会は花火の打上げにより深まったネットワークを活かし、更なる復興支援活動に取り組むため、平成18年6月30日「NPO法人復興支援ネットワーク・フェニックス」を設立し活動を広げていきました。


▲H28フェニックス総会

 

 設立後はフェニックス花火打上げ支援はもちろんのこと、フェニックスネットワーク事業としてハワイ・ホノルルでの花火打上げや県内各地(新潟・見附・寺泊など)のまつりでの打上げも行い、活動の範囲を世界にまで広げています。また、フェニックスプロジェクト事業としてフェニックス音楽祭や食の陣など様々なイベントを実施するほか、「ようこそフェニックス先生」と題した小・中学生向けの長岡花火普及啓発活動等を通じて、長岡の魅力発信に寄与してきました。


▲「ようこそフェニックス先生2016」出張授業in日越小 

 

 このたび設立から10年を迎え、当面の目的であった「復興支援」から設立の目的である「地域の活性化」へと歩みを進めるため、法人名から「復興支援」を外し、「NPO法人ネットワーク・フェニックス」として改めてスタートを切りました。

 今後は長岡花火ブランド戦略プラン推進事業を法人事業の中心に据え、未来を担う次の世代へ地域住民としての誇りや、平和を祈る長岡花火の想いや物語をしっかりと伝えながら、更なる地域の活性化を目指していきます。

 

NPO法人フェニックス代表写真丸抜き用
▲代表理事 樋口勝博さん[写真提供:長岡市]