2020年3月9日(月)の放送では、「新設NPOシリーズ」としてNPO法人ピアの森・狐遊庭(こゆうてい)から
代表・松原 ヱマさん
副代表・渡辺 千雅さん
理事・星 貴さん
をご紹介しました。
放送音源/第330回【つながるラジオ】NPO法人ピアの森・狐遊庭(こゆうてい)
長岡市は宮本堀之内町。
杉のカーテンを抜けて枯葉のじゅうたんを踏みしめながら訪れた
6,000坪の敷地には、縁側付きの「森のお茶の間」がありました。
明るい笑顔と語り口からは想像できませんが、松原さんはがんに侵され
余命2~3か月と宣告された過去があるといいます。
————あれから9年。
松原さんは同じ想いをしているがん患者、その家族、そして大切な人を亡くされた方の
拠り所を作ろうと立ち上がりました。
近年では、治療法が増え闘病期間も長くなることが多いといい、
松原さんは
「インターネットを開くと絶望的な話ばかり。
自然の中で土をいじったり山野草を眺めたりしながら、病気を忘れて過ごしてもらえたら」
と笑いました。
(ヤマザクラが開花していました…!)
陶芸家としても活躍中の松原さんと初めて逢ったときの印象を渡辺さんは
「最初はやっぱり落ち込んでいらっしゃった。
でも、土と会話しながら陶芸に打ち込んでいる姿に驚いた。
ヱマさんなら、病気を抱える方々に元気を与えてくれると思った」
と振り返りました。
(オウレンは見頃を迎えていました)
女優・モデル時代からの大ファンだという星さんは
「僕らが学生の頃、松原さんがナナハンで帰ってくると聞くとよく待ち伏せしたもの。
日展の番組も制作した。この場所は四季の景色が素晴らしい。
病気の人だけのものではなくて、みんなで集まれる場所になったら」
と期待しました。
あえて電気を通さなかったという松原さん。
こたつには湯たんぽを入れ、ランプやろうそくで明かりを取ります。
携帯電話の電源を切って、季節の移ろいを眺める贅沢な時間です。
リスやタヌキなど、動物たちが遊びに来ることも多いとか。
今後は畑で野菜を作ってバーベキューをしたり
山菜取りをしたりと、憩いの森となりそうです。
文・FMながおか 山田光枝
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