2021年1月4日(月)の放送では、プラン長岡近郊の会から
世話人代表 熊倉 直俊(くまくら なおとし)さんをご紹介しました。
放送音源/第369回【つながるラジオ】プラン長岡近郊の会
貧困や差別のない社会を実現するために、世界70カ国以上で活動する国際NGO団体。
それが「プラン・インターナショナル・ジャパン」です。
すべての子どもの権利が守られるよう、とりわけ厳しい環境下にある女の子や女性への支援に力を入れています。
その団体の支援者で平成3年に発足したのが「プラン長岡近郊の会」です。
熊倉さんが「プラン・インターナショナル・ジャパン」の活動に興味を持ったのは東京にいる頃、新聞広告で目にしたときでした。
その後平成7年、とある喫茶店で見かけたポスターをきっかけに入会したそうです。
これまでは年に1回程度、東京の事務局から講師を招いて途上国の実情勉強会を開催したり、途上国の子供達と1対1での文通をしたり、市民活動フェスタへの出展をしたりと活動を広めてきました。
熊倉さんはこれまでスーダン・インドネシア・ウルグアイの女の子達と文通をしたそうです。
冬には雪、夏には花火の写真を添えて日本の四季を感じてもらう工夫をしたそう。
年に1回のプレゼントでは、折り紙や櫛、髪飾り、鉛筆やボールペンを贈ってきました。
向こうからのお返事も楽しみで、幼い頃はお絵描き、成長してくると学校での勉強や将来の夢などを綴ってくれることも増えたといいます。
熊倉さんが印象に残っていることについて尋ねました。
「日本でも厳しい環境で生きる子供はいるが、彼らはその土台さえもない。ギャップを感じます。届いた写真を見ると、上だけは真新しい服。足元を見ると裸足なんですよ。写真を撮るために着せてもらったんでしょうね」
決められた18歳まで文通できたことはほとんどないといい
「途中で紛争に巻き込まれたり、親の事情でコミュニティを離れざるを得なくなったり。まぁ、色々なことがありました」
と神妙な面持ちで語ってくださいました。
また、環境整備についても力を入れているとのことでした。
「単に学校を造ればいいということではないんです。要は子供達が学校に行ける環境ではない。家庭内労働の中心的な役割を担う子供も多いため、まずはそこを解決しようというのがプランの考え方です」
今後の展望について熊倉さんは
「派手ではなく、地道に継続していくこと。それが最大の希望であり、夢ですね」
と決意をにじませました。
文・FMながおか 山田光枝
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