2023.02.20

不良品鉛筆に新しい息吹を吹き込む|三容株式会社【長岡みんなのSDGs】

長岡市内でSDGsに取り組む方たちを訪問!
今回は、『三容株式会社』さんにお話を伺いました。


◆貴団体の概要を教えてください

文具・ファンシー雑貨の卸売り・小売りを展開。ホームセンターや複合型書店など、様々な流通経路を通じて、新潟を中心に全国へ商品をお届けしています。
また、ナチュラル雑貨や駄菓子を扱う店舗など、多様なコンセプトの直営店を運営しています。
その他にネット販売にも力を入れており、文房具に名入れサービスを行う「PENNA」や可愛い雑貨を扱う「シャイン」などネットのお店を4店舗運営しています。

取り組んでいるSDGsの目標と、取り組みの内容を教えてください。

日常から「もったいない」と思うことから始まる有効活用。何か他に使えないかなと、色々なところに目を向けています。
SDGsの目標では、特に2つのゴールを目指しています。

目標4/質の高い教育をみんなに
名入れ鉛筆の作成時に、印字ミスや印刷位置のズレなどで出てしまう不良品の鉛筆は、
商品としてお届けすることができません。
そういった鉛筆の印刷ミスをした部分に、SDGsのマークを重ねて印刷し、個人情報をしっかりとカバーしたSDGs鉛筆として生まれ変わった鉛筆を、ご注文いただいたお客様へサンプルと
して、1本付け加えてお届けしています。
鉛筆を使うのは子どもたちが多いため、子どものうちから身近な鉛筆でSDGsに関心を持って
もらいたいという思いを込めています。

目標12/つくる責任、つかう責任
不良品を出さないようにする工夫が大切ですが、ミスをしてしまっても、新しい価値を付けて
再生していくことが、今後は必要になっていくのかなと思います。

取り組みを始めたきっかけと、これまでの経緯を教えてください。

名入れ鉛筆を作成する過程で、文字のかすれや印刷位置のズレなどで不良品が出てしまいます。
商品として販売できない鉛筆は、個人情報となる部分を削ったり、塗りつぶしたりして、社内で使ったりしていましたが、その作業に手間がかかることが悩みの種でした。
そこで、社内で話し合い、考えたのがSDGsのマークを重ねて印刷した「SDGs鉛筆」です。
不良品を再生することで、環境に対する意識も向上して、ゴミの削減や仕事へのモチベーションの向上にもつながっています。

周囲の反応や、取り組んでいてよかったことまたは大変だったことを教えてください。

名入れ鉛筆を購入された方に「SDGs鉛筆」を1本付け加えてお届けしています。
「SDGs鉛筆」が嬉しかった
と、感想を書いてくださったり、取引先との打ち合わせで話題になったりすると、鉛筆の再生に取り組んで良かったなと思います。
今回の取り組みをきっかけに、社内でもSDGsの意識が浸透してきたので、今後も小さなことからできるSDGsを続けたいと思います。

◆貴団体の取り組みを通して、2030年にどのような社会をつくりたいですか。

小さいころに使っていた文房具を、大人になっても形を変えて使っているように、物を大切にすることが当たり前の社会になってほしいです。
また、ロゴやメッセージをいれた鉛筆で、コミュニケーションの1つとして使える文房具を作れたら良いなと思っています。
使い込んで古くなったものでも、別の用途として新しく生かせるような子供たちに驚きと感動を与える企業になっていきたいです。

 



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