Nagaoka Players PLAYER

更新日:2025.12.01

支え合いのエールを、地域へ | 河井昌子さん

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。
活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。

河井昌子/運動指導員/栃尾チアリーディングサークル代表
1979年千葉県生まれ。
栃尾では柔道指導者の夫と共にスポーツ一家として知られる。

「人生は一度きり。やってみたかったことにもう一度挑戦しよう」。河井昌子さんがそう決意したのは、40代で大病を経験したときでした。闘病中、支え合い励まし合う仲間の存在に救われた経験が、現在の「栃尾チアリーディングサークル(以下:栃尾チア)」立ち上げの大きな転機になりました。

高校から社会人までの12年間、関東でチアリーディングに取り組んできた河井さん。学生時代には日本代表として世界大会にも出場し、社会人になってからは企業の実業団チームを応援するチアリーダーとして活動していました。しかし、結婚を機に栃尾へ移住してからはチアから離れた年月が続きました。

3人の子どもの子育てが一段落し、40歳を迎える頃に病気が発覚。治療に専念する日々の中で、「自分のために、そして同じように頑張っている誰かのために、心も体も元気になれる場所をつくりたい」という想いが芽生えます。かつて自分を支えてくれた“応援の力”を、今度は自分が届ける番だと感じた瞬間でした。

体調が戻ってからは、運動指導員として地域の健康体操講師を務めるようになり、再び体を動かす喜びを思い出します。そんなある日、児童発達支援放課後等デイサービスつむぎの代表・星野素子さんとの打ち合わせの中で、「大人のチアチームを作りたい」という想いを打ち明けたところ、「面白そう!やってみようよ」と背中を押されました。最初は2人だけのストレッチからのスタート。チラシを配っても反応は少なく、不安もありましたが、「1人の参加者を大切に」と続けるうちに、口コミで仲間が増えていきました。

控えめな人も、ポンポンを持つと不思議と堂々と振る舞うように。

「誰もが居心地よく感じられる場所」として、また「一生懸命になれる自分らしく輝ける場所」としての良さが伝わり、今ではキッズからシニアまでの4チーム、約50名が所属する地域の一大サークルに成長しました。年齢も経験も関係なく、誰もが笑顔で励まし合い、支え合う温かな雰囲気が栃尾チアの魅力です。地域イベントや音楽グループとのコラボ出演を重ね、今では「栃尾の元気印」として知られる存在になりました。

チアサークルメンバー第一号の星野素子さん(左)と。

チアは「応援する」スポーツ。仲間を、自分を、そして地域を応援する。河井さんが始めた笑顔の輪は、これからも栃尾から長岡全体へと、温かいエールを送り続けていきます。

こちらの内容は、Youtubeのほか各種音声メディアでもお楽しみいただけます! ぜひご視聴ください。