Nagaoka Players PLAYER

更新日:2025.12.23

活動を通じて深まる郷土愛|田中敏明さん

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。
活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。

田中敏明/小学校事務補助員/越後長岡かるた会
1955年長岡市生まれ。
越後長岡かるた会、福島江桜まつり実行委員会、杜のコンサート実行委員会では副代表。また町内の神社委員長も務めている。

「メンバーに恵まれていると思います」。柔らかな笑顔でそう語ってくれたのは、越後長岡かるた会(以下、かるた会)の副代表を務める田中敏明さんです。以前、長岡の文具・事務機の総合商社で営業として41年間勤務。その経験を活かしながら、地元長岡への深い郷土愛を胸に2012年頃から市民活動に関わるようになりました。

かるた会の中心メンバーは、代表が経営するお店の常連さんたち。コロナ渦の影響でさまざまな地域イベントが中止になる中、家に居ても長岡の歴史や文化に触れられる遊びを作りたいと、越後長岡郷土かるたを制作しました。読み札は全てメンバーで考案。絵札や読み札の英語・中国語訳もメンバーやメンバーの知人が担当しました。また札を奇数にすることで必ず決着がつくように工夫し、他のかるたにはない「ん」で始まる句「ばか、んっうめぇ」という長岡弁を取り入れました。営業経験で培った交渉力を活かし、学校、図書館、コミセンなどに合計162個のかるたを寄贈したり、道の駅や書店などの販売委託の開拓に奔走しました。

関わる活動はかるた会だけではありません。実は、福島江桜まつりや杜のコンサートの実行委員会で副委員長を務めています。また、町内では神社委員長として二年詣りや秋祭りを企画しています。複数の活動に関わることで新しいアイデアを取り入れたり、人とのつながりを活かした活動にもつながっているそうです。

福島江桜まつりで寸劇を披露する様子。田中さんは寸劇の脚本も担当しているそう。

そんな多くの活動を続ける田中さんが大切にしているのは、「自分が出来ることで協力し合う」という姿勢です。会社ではない任意団体だからこそ、「無理のない役割分担」を徹底し、お互いが気持ちよく活動を継続できる関係性を築いてきました。これが、長年にわたるメンバー内のすれ違いやトラブルのない活動継続に繋がっています。

市民活動フェスタで、かるたのモチーフに仮装をしてかるた体験を行う様子。

「かるたを通じて長岡を深く学ぶ中で、長岡のことがさらに好きになりました」。と語る田中さんには「いつか、かるたサミットをやってみたい」という夢があります。新潟県内に数多くある郷土かるたを通じた交流の場を長岡で開催し、市外・県外の方々に長岡の魅力を知ってもらいたいんだそう。大きく柔らかな笑顔で仲間と笑い合いながら話す姿を見ていると、サミットの実現はそう遠くなさそうな気がしてきます。

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