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更新日:2018.05.08

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!【金井 ふく子さん】

市民活動に取り組む団体には、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ユーモアでみんなを和ませるムードメーカー、ピンチの時には、スポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っていることが多くあります。

それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。

では、実際にどんな人が、どのように活動に関わっているのでしょうか。
活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。

 

今回ご紹介するのは、「あったらいいな」を実現させていく行動派美容師、金井ふく子さんです!

 

みんなが安らげる場所を提供
稼業とは違う視点からのまちづくり

金井ふく子さん 〈60歳/自営業〉 まちの駅「たちばな」、越路観光協会、越路もみじの会

 

誰でも気軽に立ち寄って休憩したり、地域の情報などを手に入れられる「まちの駅」。金井さんは、越路地域で自営業の傍らまちの駅を開設する一人です。また、春と秋には人気観光スポット『もみじ園』で観光協会として茶屋を開き、訪れる方たちに癒しの場も提供しています。

▲響きが良かったことから旧姓を使用した美容室兼まちの駅。看板の字体がお気に入りです。

 

小さい頃からの夢だった美容師になるため長岡市にやってきた金井さん。夢を叶え、実力もついてきた頃、海外旅行で偶然出会った旧越路町出身のご主人と結婚し、越路地域で美容室を開くことに。「はじめて訪れた越路町は今よりも少し寂しいまちに見えました」と話す金井さんが、現在の活動を始めるに至ったのは2つの地域の人とのご縁がありました。
1つは歯医者帰りのおばあちゃんとの出会い。「暑かった夏、電話を借りに来たおばあちゃんと1時間ほどお茶を飲みながら話をしました。その時、この通りには日陰や雨除けになる雁木もないし、休憩できるお店もないと気が付いたんです」。そこから自分で調べ『まちの駅』を知り、美容室をしながら始めてみることに。今では地域の人同士がつながる貴重な場となっています。

▲自転車で旅行していた外国人を暑さから救出。誰にでも気軽に声をかけるのが得意な金井さん。

 

もう1つのご縁は、「もみじ園でお茶でも提供してみないか」と声をかけられたこと。昔からもみじ園が大好きでしたが、行くたびに温かい飲み物が飲めるスペースがあればいいのにと思っていたため、二つ返事で引き受けました。「茶屋を始めて私自身も越路がもっと好きになりました。来てくれる人にも越路を好きになってもらえたら嬉しい。張り切りすぎず、細く長く続けていきたいです」。明るく気さくな金井さんを起点に、これからも人の輪が広がっていくことでしょう。

▲大好きなもみじ園で春と秋のイベント時には蔵を改装した茶屋で活躍中です。