長岡市内でSDGsに取り組む方たちを訪問!
今回は「写真館こばやし」さんにお話を伺いました。
貴社の概要を教えてください。
新潟県長岡市駅前にある創業1913年の写真館です。
取り組んでいるSDGsの目標と、取り組みの内容を教えてください。
取り組み自体はSDGsという言葉が認知される前から、考え方自体は代々私たちが大切にしてきたものばかりです。該当するものをご紹介します。
「12.つくる責任、つかう責任」「16.平和と公正をすべての人に」
大正時代から受け継がれ、戦火も免れた写真機や蓄音機などを店内に展示しています。
長岡空襲の難を逃れるため、長岡市栖吉地区までこれらの仕事道具や家財を運んで疎開したと伝え聞いております。
そういった品々を見たいという声をいただき、学校の総合学習や、地域の方向けのワークショップや街歩きイベントの受け入れなどを行い、宝物を“残す”ことの大切さを伝えてきました。
▼展示されている品々はこちらからご覧いただけます!
「8.働きがいも経済成長も」「11.住み続けられるまちづくりを」
また、安心して撮影をお任せしてもらえるよう、技術面の向上や個人情報取り扱いに関する資格取得などにも取り組んでいます。
近年、パスポート用証明写真の規格がより厳しくなり、申請が通らなくなるケースも増えてきました。当店で撮影した証明写真は必ず申請を通るように、無料での作り直しを含めてお客様のサポートを行っています。
取り組みを始めたきっかけと、これまでの経緯を教えてください。
会社の HP に写真館の歴史と合わせて写真機や蓄音機などの品々を紹介するページを作成しました。
そのHPを見た多様な団体から「見てみたい」という声が届き、代々受け継いできた歴史や生業の貴重さに気付かされました。
今は、携帯などのデータで写真を気軽に残すこともできますが、選りすぐりの数枚を印刷して残しておくことの良さもあります。
そういった、大切なものを“残す”ことは、写真機や蓄音機が今でも残っていることと同じで価値があることなので、写真館の歴史や写真を残す大切さも伝えたいと思っています。
周囲の反応や、取り組んでいてよかったことまたは大変だったことを教えてください。
総合学習で蓄音機などを見た子どもたちが「博物館みたい」と話してくれたことが印象に残っています。それくらい、貴重だと感じてくれるものを受け継いでいるのだと、改めて感じました。
貴社の取り組みを通して、2030年にどのような社会をつくりたいですか。
確かな技術と資格を持つ写真のプロフェッショナルとしてあり続けたいです。 品質の良い写真や卒業アルバムを提供することはもちろん、写真のことで困ったらいつでも頼りにできるような、まちの拠り所でありたいです。
また、過去は過去として大切に受け継ぎつつ、新しい技術の習得や取り組みも欠かせません。
これからも地域に密着しながら、新しい伝統を築き、この先の 100 年も残る写真を届け、「次世代に残していくこと」の価値がさらに認知されるような社会への一助となれるよう活動を続けていきたいです。
こちらの内容は、YouTubeのほか各種音声メディアでもお楽しみいただけます!
ぜひご視聴ください。