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組織・財務管理

【市民活動・虎の巻】市民活動の活動資源『カネ』編 vol.2~活動が自走するための価格設定を考えよう~

どんな取り組みにも課題は付きもの!活動の分野は違えど共通した悩みがあります。
「市民活動・虎の巻」は課題や悩みを研究テーマに沿って解説するノウハウコラムです。
これを読めば、みなさんの活動にヒントと勇気が湧いてくるかも!


 市民活動において資金計画で大切なのは①「企画・事業を続けるのに最低限必要な金額」と、②「必要金額の集め方(資金調達)」の見通しを立てることです。
 資金調達では、寄付や補助金をあげる方も多いですが、それらはあくまでも「単発」の調達手段。依存しすぎると、もらえなくなったら活動ができなくなるリスクがあります。そのため、はできる限り継続的に資金が集められる手段で賄えるようにしましょう。手軽なのはメンバーから集める「会費」。または参加者からもらう「参加費」です。

 避けたいのは、最初は無料だったのに後から会費や参加費をとったり、値上げをするケース。あまりいい気分はしませんよね。また、「まずは無料/割引で体験してもらって…」といった考え方も、割引の時と正規料金とでは来てくれるお客様の層が違うことが往々にしてあるので要注意です。
 そのため、計画段階から会費や参加費の「適正価格」を見極めて、最初からその金額で活動に参加してくれる人を集めるようにしましょう。

 2019年に、親子船釣り&調理体験イベントを企画。長岡市補助金を活用。
 予算計画は、定員25家族程度の規模で約30万円。そのうち今後イベントを開催する度に必要な「恒常費用」は約10万円だった。

取り組み

 そこで、20組集まれば「恒常費用」を捻出できるよう参加費を1組5,000円に設定。
 補助金は単発の備品購入や、イベントのクオリティを高める装飾や広報費の強化などに当てた。

結果

 5,000円という価格設定に不安はあったが、募集開始1週間未満で定員に到達!今後も継続的に活動ができる手応えを得られた。


 

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