2017.06.01

≪≪ 市民活動・虎の巻 ≫≫ 地域の空きスペースを活用!場の魅力をつくるオーナーの心得

『地域の空きスペースを活用!場の魅力をつくるオーナーの心得』
まちの駅 森の仲人「千の森」 青柳忠浩さん

 

「思いを実現に向け一歩踏みだす場」

越路地域にある千の森は、古民家を改装し、様々な活動で使ってもらえるオープンスペースやレンタルスペースがあります。

カフェに安らぎに来る人、ピアノ・ビーズ・英会話などカルチャー教室で学ぶ人、図書室で読書する人、ホールで講演会や講習会をする人、和室でお茶会・華道をする人。バンドなど音楽活動をする人、民謡・書道・お琴・空手・太極拳などを稽古する人、フリーマーケットやマッサージなど様々な目的をもった人たちが千の森に集います。

ここでは、音楽と言っても、フルートやバイオリン、ギターに尺八、バンド。そしてヒップホップやバレエ、フラダンスなど幅広い練習に使われています。
また、英語や韓国語を習ったり、生きる力を身につける「なんでき塾」で学んだりと多種多様なことに取り組むたくさんの人たちの賑わいの空間となっています。

この場で生まれたご縁をさらに紡いで一緒に何かを結成したり、新たな思いを共に立ち上げたりと、人と人とをつないで自分の夢に向かって一歩踏みだすきっかけやチャンスを生み出す場となればいいと思っています。

 

 

「大切なことは、オーナーの中にある」

大切なことは主体者であるオーナーが何をしたいのかがはっきりしていることだと思います。この空間をその家を、部屋をただ貸すだけではなく、自らもその活動に興味と関心を持ち、時間があり事業が許せば一緒にやろうという積極性が必要かと思います。

何をしたいか理念・テーマがハッキリしていれば実現するためのイメージ、アイデアがわき具体化するための知恵が自ら生み出せると思います。実現したいことをオーナーが相手に伝えて、それに共感・共鳴してくれる人と手をたずさえて行動に移すことが第一歩になります。相手方のしたいこと、できることを聞いたり、待つことも大切ですが、まずはオーナー自らが具体的にこうしたいという構想を持ち、提案・アプローチすることだと思います。

そして願いを共有することができる仲間と確信したなら大きな権限を与えてできる限り自由に好きなことをさせる環境が肝要と思います。そしてお互いにできることをもてるものを惜しみなく与えあい出しあうことだと思います。共通の夢と思い、願いを持てる仲間の存在が最も重要です。旗振り役のオーナーが率先してなんでも先頭に立って行動することです。

そしてもう一つ大切にしたいことは、お金をたくさん得ようとすると本来の趣旨・本題から外れてしまいがちなので、追い求め過ぎないことです。

本当に社会に必要なものなら応援してくれるクラウドファンディングを利用したり、助成金を申請したりしましょう。

 

 

なにより、一緒に楽しく寛げて素の自分でいられて、言いたいことを言い合えて、許しあい、認めあえる仲間がいいですね。

 

 

「地域の空きスペースを活用!場の魅力をつくるオーナーの心得」 まちの駅 森の仲人「千の森」は、らこって2017年6月号で紹介しています。