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日付:2017年06月16日
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長岡企業のソーシャルアクション!【株式会社丸栄機械製作所/長岡市鉄工町「匠の駅」】

地域活動を支える企業をご紹介!

 

本格的なものづくりを楽しめる設備を市民に開放!
 ー 株式会社丸栄機械製作所/長岡市鉄工町「匠の駅」

 

▶企業の概要を教えてください

株式会社丸栄製作所は、円筒研削盤、内面研削盤を中心とした工作機械メーカーです。昭和6年(1931年)に長岡市文治町にて創業。昭和12年(1937年)に西千手へ新工場を建設。昭和47年(1972年)に鉄工町へ本社を移転しました。長岡のものづくり、鉄工業をリードする企業として活躍しています。

匠の駅には、丸栄機械製作所が昭和10年(1935年)に製造販売しヒット商品となった六尺旋盤が当時のままの姿で展示されています。

 

▶どんな取り組みをしていますか?

工場の空きスペースを活用し「市民にものづくりの楽しさを体験してほしい」と、50種類以上の機械・工具とともに工場を開放する「匠の駅」を平成27年(2015年)にオープンしました。学生からシニア世代まで幅広い利用者が集まっています。
また、子ども達が本格的な機械に触れられるものづくり体験を受け入れ、作る喜びや技術の大切さを伝えています。

 

▶活動を始めたきっかけ、これまでの歩み、目的を教えてください

丸栄機械製作所の2代目・岡部福松(現会長)さんは、自他共に認める機械少年。高校生の時には、なんと自分で部品を集めて自動車を組み上げたほど!平成19年(2007年)に会長となった頃から「沢山の人に、ものづくりに興味を持ってもらえるような場を作りたい」と構想していました。
平成24年(2012年)に宮内工場に会社の全機能を集約したことで、鉄工町の工場が空き工場となり、旋盤やホール盤、研削盤、研磨機械などの機械設備も残りました。この設備の活用について交流のあった長岡技術科学大学の先生に相談した所、「いつのまにか学生を集めてオープンのチラシなどを作っていた(笑)」と、周りからの後押しで2015年4月のオープンが決まりました。

 

▶どんなメンバーで活動しているのでしょうか?

現在、利用会員が約40名。技大生だけでなく、趣味で機械いじりをしている人から、プロの方、定年後の方まで。年代も20代~70代まで幅広い層が集まっています。また、地域の小中学生のものづくり体験も受け入れしており、ものづくりの現場をより身近に感じてもらえるようにと活動しています。

本格的なものづくり設備が整っているので、工業系の人にはたまらない場所だと思います。「仕事ではできない、自分のアイデアをカタチにしてみたい」というプロの人がいたり、またトラクターやバイクを修理するのにパーツをつくりたいといった人もいます。技大生の中ではここで開発した製品で起業した人もでてきました。

 

▶周囲の反応や、やっていてよかったこと・大変だったことなどを教えてください

今メインで利用いただいている大学生以上の人たちは、既にものづくりに興味のある人たちです。本当は、進路を考え始める前の小中学生にものづくりの現場に触れてもらいたいと思っています。地元中学生が学校行事の中で体験に来てくれるようになり、実際に加工をしてもらっています。例えばプラスチック板に穴をあけるという、我々としては何でもないのことを、子どもたちが「えー!こんなことができるの!」と目を輝かせてくれているのはうれしいですね。授業が終わった後、みんながお手紙をくれるのですが、「将来ものづくりの道に進みたい」という声もあり、やってよかったと思います。

大変なのは資金面。工作機械のメンテナンス、電気代など、ランニングコストはばかにならないのですが、今のところほぼ持ち出しという状況です。ものづくりの場を守るために、支援者を募っていきたいと思います。

 

▶今後の展開を教えてください

やっぱり小中学生にものづくりへの興味を持ってもらうきっかけを増やしたいです。職人と呼ばれるような技術を持った人が本当に少なくなってきました。機械の進化もあり、職人技術を活用する場が減ってきたのは確かなのですが、本当に繊細な部分の加工は人間の手には敵いません。そんな技術を持った職人と呼べる人はほとんどが60代。なかなか若手が育っていないのが現状です。

ものづくりは、自分の理想や考えたものを、実際に手を動かして形にできる、とても魅力的なことです。頭の中の考えを実現させるためには、技術や、最初は人から手伝ってもらうことが欠かせません。助け合いながら何か、実際に形あるものをつくりあげる楽しみは、人間の根源的な物かもしれません。そんな楽しさを多くの人に感じてほしいです。

 

 

「企業のソーシャルアクション」は、らこって2017年6月号で紹介しています。

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