2020.12.21

「誰もが暮らしやすい地域」への願いをタスキに込めて | RUN伴(らんとも)【活動PickUp!】

活動Pick Up!|RUN伴(らんとも)

 

長岡市内で活動する団体を訪問!
今回は、『RUN伴』さんにお話を伺いました。

 


◆どんなことをしている団体ですか?

私たちは長岡市でRUN伴というイベントを開催するために、企画、運営を行っているスタッフが所属している団体です。RUN伴とは、今まで認知症の人と接点がなかった地域住民と、認知症の人や家族、医療、福祉関係者が一緒にタスキをつなぎ、日本全国を縦断するイベントです。

◆活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください

地域の多くの方々がこれまで認知症の人と出会うきっかけがなかったがために、認知症の人へのマイナスイメージを持ってしまうこともあるかと思います。RUN伴はあらゆる人の出会いの場となり、顔の見えるつながりが私たちの地域で広がっていき、「互助」の関係性がつくられていくことを目指しています。
2012年にNPO法人認知症フレンドシップクラブが主催し北海道で初開催されました。長岡市では2015年に初開催し認知症当事者の方を含めて延べ200名以上が参加し、北海道から沖縄までのタスキリレーの一部区間を担当しました。

◆どんなメンバーで活動していますか?

実行委員は医療、福祉関係者が中心です。日頃、医療や介護の専門職として認知症の方や家族等に支援者として関わっています。RUN伴イベント参加者は認知症当事者の方や家族、一般市民、医療や介護の専門職といった方々で、RUN伴の趣旨に賛同、興味関心がある方々が毎年参加しています。

◆周囲の反応や、やっていてよかったこと、大変だったことなどを教えてください

2015年から毎年開催してきたことにより、徐々に参加者も増えてきました。認知症に対する関心が私たちの街でも高まっていると感じています。
認知症サポーターの研修を受けた方が、研修は受けたけど実際にサポーターとして何をすればよいのかわからなかったが、RUN伴を通じて自分ができることをやってみたいという気持ちになりました。という話を聞かせてもらった時は、活動を継続してきて良かったと実感しました。

◆今後の活動を教えてください
残念ながら今年は新型コロナウイルス感染症により、RUN伴は開催中止となりました。来年以降
状況を見ながら開催できればと考えています。また、RUN伴をきっかけにしたつながりを活用して、RUN伴以外の活動で認知症の啓発や誰もが住みやすい街づくりに寄与できればと将来的な展望を持っています。



本記事は、らこって2020年12月号でご紹介しています。