2021.07.26

自分とみんなの「らしさ」を活かす 坊(ボー)ダーレスな団体づくり | 山﨑 超さん

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。

自分とみんなの「らしさ」を活かす
坊(ボー)ダーレスな団体づくり


山﨑 超(まさる)さん
27歳/僧侶/ともぷらすmishima
1994年長岡市三島町生まれ。フルマラソン2時間44分の記録を持つ、自称「長岡で一番スタミナのある僧侶」。

三島の若者たちが地域を盛り上げようと、三島らしさを大切にしたイベントを展開している「ともぷらすmishima」。代表を務めているのは、団体で最年少の山﨑超(まさる)さんです。「弱点は代表らしいことが言えないところ」と本人は言いますが、メンバーとの間に垣根を作らず、気さくに話せる代表として活躍しています。

活動を始めたきっかけは、ともぷらすのメンバーとの出会いでした。23歳のとき、大学生活を送っていた京都から地元の三島にUターン。当時は「地元には何の楽しみもない」と思っていて、正直なところ帰りたくはなかったそう。しかし「思っていたよりも若い人がいて、昔からあるイベントもたくさん行われていました」。自身も地域に関わりたいと思い、参加した三島地域若者会議で、現在のともぷらすのメンバーと意気投合し、お寺でマルシェを開催。面白さとやりがいを感じ、ともぷらすを立ち上げました。

結成当初、その場の“ノリ”で代表を引き受けましたが、最年少で代表を務めるのは苦労も多いそう。特にメンバーの意見を取捨選択し方向性を決めるのは特に難しいと言います。「みんなの意見を一人で抱えてしまって辛かったとき、友人から『みんなが意見を言いやすいのが良さなんじゃない?』と言われ、自分らしさを活かしていこうと思うようになりました」。以来、メンバーが発言しやすい環境をつくり、できる限りみんなの意見が反映されるように方向性を決めていくことを心がけています。それぞれのアイデアを尊重する団体運営は、味噌汁(風)プールや仏具磨きワークショップなどのユニークな企画の実現につながっています。

「代表を任されたことで、人と一緒に活動するしんどさだけではなく、楽しさも経験できた」と笑顔で話す山﨑さん。自分とみんなの「らしさ」を武器に、若き代表の挑戦は続きます。


本記事は、らこって2021年7月号でご紹介しています。