地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。
好きで作ったサークルが
仲間を増やしながら42年も続く理由
岡 玲子さん
79歳/フォークダンス指導者/長岡婦人フォークダンスクラブ アンティーズ
1941年小千谷市生まれ。日本フォークダンス連盟公認1級指導者。自宅脇の菜園と庭の手入れが最近の楽しみ。
軽やかなステップで感じる一体感。「長岡婦人フォークダンスクラブ アンティーズ」は毎週火曜日、アオーレ長岡などを会場に、色鮮やかな装いの女性たち70名余りが集い、ダンスを楽しむサークル。会の創設者である岡玲子さんは、県外でも講師を務めるなどフォークダンス界を牽引している一人です。
独身時代、当時盛んだったフォークダンスの魅力に取りつかれ、ダンスそのものの楽しさ以外にも、踊りの由来となった物語や各国の美しい伝統衣装など、知れば知るほど興味は深まっていきました。結婚、子育てでの休止期間を経ても、その熱は収まりません。主婦は夜開催の会には参加しづらいという自身の経験から、日中開催のサークルを設立。当時の長岡市レクリエーション課の支援も助けになったそうです。週1回の例会から始め、メンバーが100名を超えたことで週2回に。その後、分離独立や新たな会の発足、市内各地区との交流などで、グループ組織は成長していきました。
会の設立当初決心していたことは、メンバーにも運営に関わってもらうこと。自分で作った組織は手放せなくなりがち。最初の10年は自分が頑張り、その後はメンバーが交代で役を担ってもらおうと決めていました。実際にやってみると、皆主体的に関わり、組織運営や例会の進行についての良いアイデアが出るようになりました。
サークルを続けていく秘訣について、岡さんは「思いやりの気持ちが大切。相手の良い面を見るようにすれば誰とでも仲良くできるはず」と話します。どれだけ体が衰えても参加したい人がいて、そしてそれを受け入れるメンバーがいる。岡さんが作ったアンティーズは42年を経た今も躍動を続けています。
本記事は、らこって2021年8月号でご紹介しています。