2022.09.15

自分も周りも元気にさせる、笑顔という「優しさのシャワー」 | 品田優子さん

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。

 

 

自分も周りも元気にさせる、笑顔という「優しさのシャワー」

品田 優子さん
67歳/みんなの認知症予防ゲーム(あおーねの会)
1954年新潟市生まれ。この数年、メンバーとともに学んだLINEやZoomなどのITツールを駆使して全国の仲間と情報交換するなど、さらに視野が広がった。

2017年頃、姉と義父を立て続けに見送り、義母の介護、退職が重なったことで、心身に不調をきたしてしまった品田優子さんは、そのうつうつとした気持ちを変えたいと、笑いヨガ教室に通い始めました。「笑いヨガ」は笑う動作をすることで健康効果が期待できる運動法。そこで出会ったのが、教室を主宰する木村千枝子先生です。

次第に体調も上向いたある時、木村先生から新たに起ち上げた「みんなの認知症予防ゲームによる脳活性化教室」を手伝ってほしいと声をかけられます。認知症予防ゲームとは、リズムや歌に合わせて手や全身を動かしたり、道具を使ったりしながら行うグループエクササイズ。参加者が楽しく交流しながら、頭と体と心を元気にするのが特徴です。

はじめはゲームに参加するだけでしたが、参加者同士が自然と笑い合う雰囲気や、進行するにつれて達成感・協力・思い合いなど様々な感情を引き出していくプログラムに心を動かされ、ついにはリーダー養成講座を受け、講師を担当するまでになっていきました。

認知症予防ゲームでは、誰かにできないことがあっても、不安にさせたり恥をかかせたりしないことを心がけています。リーダーはもちろん、その場に居合わせた全員がそれぞれを肯定し合う様子は、まさに「優しさのシャワー」を掛け合っているようだといいます。

「自分の事だけで手一杯だった私が、誰かを笑顔にできるようになるなんて、人生が一変しました。」30年前に経験した認知症の母の介護では、母の孤独感や不安感に対して無力だったというその思いも、ゲームをより多くの人に広めたいという原動力になっています。

チームに分かれてのゲームはいつも白熱。「次回もまた”あおーね”」と、皆の満面の笑みを見るのが一番の喜び。

「寄り添い支え合うことは大切なこと。今後はリーダーとなる仲間を増やし、健康長寿な地域の実現に役立ちたい」と夢を語ってくれました。


本記事は、らこって2022年9月号でご紹介しています。

つながるラジオ(FMながおか)2022年8月22日(月)でも、品田優子さんをご紹介しました。